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幻想怪物討伐組織  作者: 眼鏡 純
2話:『蠢く影』
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B─1─1─1

 「やっぱり好きな物を買う方がいいんじゃないかな。」

「だよね〜!じゃあ私これ買ってくるね〜!」

四葉は十刃が味方につけたと同時に、嬉しそうにロボタムのブラモデルをレジへと持っていった。

「あっ!ちょっと四葉!もう〜…」

六夢はがっくりと肩を落としてから、ムッとした顔で十刃の方を睨んだ。

「……もしかして甘やかしちゃった?」

十刃が尋ねると、六夢は睨むのを止め、小さく溜め息をついた。

「気にしないで下さい。恐らく十刃さんが関わっていなくても、四葉はあのロボットのプラモデルを強行突破で買っていたと思いますし。」

六夢は半目の状態でもう一度溜め息をついた。

「昔から四葉って男の子っぽい物が好きなのか?」

十刃が六夢に四葉について尋ねる。

「私と四葉が出会ったのは今から八年前、私と四葉が十歳の頃でした。その頃から四葉はヒーローごっこや虫取りなど、所謂男の子が好む遊びばかりしていたので、男の子の友達は多かったのですが、女の子の友達は私以外にいなかったようです。」

「何で六夢は四葉と友達になろうと思ったんだ?」

十刃が質問すると、六夢は少し間を置いてから笑顔で答えた。

「四葉はあの頃の私に自信を与えてくれた救世主なんです。」

「……?それってどういう…」

十刃が詳細を訊こうとした時、

「お待たせー!お二人さん!」

大満足な笑みを浮かべた四葉が二人の元へ戻ってきた。

「……何か増えてない?」

六夢が見詰める四葉が持つ袋の中には、ロボタムのブラモデルの箱以外に、もう一つプラモデルの箱が増えていた。

「いや〜!やっぱりロボタムを買うなら、ライバルの『ジャア専用サグ』も買う方がいいかなって思って〜…」

テヘヘと笑う四葉に、ハァと溜め息をつく六夢。

十刃は六夢に先程までの話の詳細を訊きたかったが、楽しそうに話す四葉と六夢の間に割り込むのは申し訳ないと判断し、訊くのを止めた。


 三人が他愛ない話で盛り上がっていると、三人の腕時計型スキャン装置が一斉にメールを受信した。

「メールですね。送信者は…字史隊長です。」

六夢が腕時計型スキャン装置を操作し、顔の前の空間に小さいモニターを投影すると、メールの内容を確認する。

「ホープビルの会議室に集まれ、とのことですね。」

「ナンバーズ全員にこのメールを送ったってことは、久々にナンバーズでの任務ってことだろうな。」

十刃がメールの意図を察する。

「よし!じゃあ三人でホープビルに向かいますか!」

四葉の言葉に十刃と六夢が頷くと、三人は字史からのメールに従い、ジャンパ国本部基地内に建っているホープビルへ向かった。



【鳴子部四葉:『好感度1UP』】


〔Cへ〕

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