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幻想怪物討伐組織  作者: 眼鏡 純
2話:『蠢く影』
78/176

B─1─1─2

 「やっぱ女の子らしい物を買った方がいいんじゃないかな。」

「ですよね!じゃあ私これ買ってきます!」

六夢は十刃を味方につけたと同時に、上機嫌に髪留めをレジへと持っていった。

「あっ!ちょっと六夢っち!もう〜…!」

四葉はがっくりと肩を落としてから、ムッとした顔で十刃の方を睨んだ。

「……もしかして選択ミスった?」

十刃が尋ねると、四葉は睨むのを止め、小さく溜め息をついた。

「まぁ私にとってはね。六夢っちにとっては正解だけど。」

四葉は半目の状態でもう一度溜め息をついた。

「六夢って昔からあんな感じなのか?」

十刃が四葉に六夢について尋ねる。

「えっとね…私と六夢っちが出会ったのは、今から八年前だから十歳の頃かな?その時から女の子らしい性格だったよ。」

「何で四葉は六夢と友達になろうと思ったんだ?」

十刃が質問すると、四葉は少し間を置いてから、普段は見せない真面目な表情で答えた。

「……六夢っちはあの頃の私に自信を与えてくれた救世主なの。」

「……?それってどういう…」

十刃が詳細を訊こうとした時、

「お待たせしました!」

大満足な笑みを浮かべた六夢が二人の元へ戻ってきた。

「……何か増えてない?」

四葉が見詰める四葉が持つ小さな袋の中には、花の髪留め以外にも、可愛らしいネックレスやピアスも増えていた。

「四葉に似合いそうだったので、つい…」

エヘヘと笑う六夢に、「私は着せ替え人形か。」とツッコミを入れてからハァと溜め息をつく四葉。

十刃は四葉に先程までの話の詳細を訊きたかったが、楽しそうに話す四葉と六夢の間に割り込むのは申し訳ないと判断し、訊くのを止めた。


 三人が他愛ない話で盛り上がっていると、三人の腕時計型スキャン装置が一斉にメールを受信した。

「メールですね。送信者は…字史隊長です。」

六夢が腕時計型スキャン装置を操作し、顔の前の空間に小さいモニターを投影すると、メールの内容を確認する。

「ホープビルの会議室に集まれ、とのことですね。」

「ナンバーズ全員にこのメールを送ったってことは、久々にナンバーズでの任務ってことだろうな。」

十刃がメールの意図を察する。

「よし!じゃあ三人でホープビルに向かいますか!」

四葉の言葉に十刃と六夢が頷くと、三人は字史からのメールに従い、ジャンパ国本部基地内に建っているホープビルへ向かった。



【舞葉六夢:『好感度1UP』】


〔Cへ〕

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