O─2
「あの大樹に火をつけてみるというのはどう?」
「火か…確かに植物については効果的かもな。」
綾が十刃の提案を前向きに検討する。
「別に良いんじゃね。パーッ!とキャンプファイヤーと洒落込もうぜ。」
凛之介が十刃の提案に賛成する。麗華、霧宗、天星の三人も十刃の提案に賛成する。
「よし、十刃君の提案を採用しよう。」
「じゃあ俺がやる。提案したのは俺だしな。」
綾が提案を採用すると、十刃がデータチップから火炎瓶を具現化させて手に持った。
そして草陰から飛び出し、走って近付きながら火炎瓶を投げつけた。
しかし次の瞬間、地面から根っこが生えてきて、大樹の代わりに火炎瓶を喰らい、一気に火達磨状態となった。
「くそっ…!防がれたか…!」
悔しがる十刃を、狂気の笑みを浮かべたドライアドが枝の上から見下ろしていた。そして次の瞬間、火達磨となっている根っこが動き出し、十刃に巻き付いた、
「あっつ…!」
炎が十刃に燃え移り、全身が焼け始める。十刃は必死に抜け出そうとするが、炎のダメージでどんどん意識が遠のく。
「マズい!」
十刃の命が危険だと判断した麗華が助けに向かおうとしたが、麗華達を囲むように棘の壁が出現し、それを遮った。
(ダメだ…もう…これ以上は…)
皮膚が黒くなり始めた十刃は意識の限界に達し、瞼を閉じてしまった。そして麗華達が棘の壁から脱出した時には、十刃『だった』黒炭の肉塊となっていた。
ED7:予想外の器用さ
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