E─9─2
「いやいやいや!そんないきなり言われても…!」
いきなり『触りたい』と言われた十刃は、顔を赤くして動揺する。
(ふふっ…やっぱりオモロいわぁこの子。)
期待通りの反応してくれる十刃に、天星は更に意地悪な気持ちが高まった。
「ええやない。減るもんやないし。」
天星は妖艶漂わす笑みを浮かべながら、ズイズイと十刃に近付く。
「いや…でも…その…だ、駄目です!何か…駄目です!」
顔を真っ赤にして天星から遠ざかる十刃。十刃のピュアな反応が面白く、天星はクスクスと上品に笑う。
「すまんなぁ。あんたさんの反応が面白くてついからかいたくなってもうてん。」
天星は笑いながら自分の企みを告げる。
「もう〜色々と心臓に悪いですよ…」
十刃はハァと大きく溜め息をする。
「そう落ち込まんといてぇな。ほら、楽しまして貰ったお礼にこれ奢ったるさかい。」
そう言って天星は店に売られていた昔ながらのラムネジュースを十刃に差し出した。
「えっ…いいんですか?」
「構わん構わん。金はあてが払っておくさかい。」
天星がそう言うので、十刃はお言葉に甘えてラムネジュースを受け取った。
「じゃ、じゃあ俺はこれで。また基地散策に戻りますね。」
「そうかい。じゃあ触るのは次の機会やねぇ。」
天星がまた冗談を言うと、十刃はハハハと苦笑いした。
そして天星に見送られて、十刃は庭園を後にした。
【玖朧天星:『好感度1UP』】
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