E─3
十刃が基地内を探索していると、屋根瓦の建物を発見し、その前で立ち止まった。どうやら剣道場のようだ。
気になった十刃は中へ入ると、道場の中からブン!ブン!と素振りをする音が聴こえてきたため、襖を開けて道場内を覗いた。
道場内では武道袴を身に纏い、三つ編みにした橙色の髪を揺らしながら、十刃の刀と同じく、機械的なデザインの薙刀を振るう『参歌花綾』の姿があった。
「ん?君は確か十人目の…緋雀十刃で合っているかな?」
綾は十刃に気付くと素振りを中止し、滴る汗を手で拭いつつ、十刃の方に体を向けた。
「ああ。あなたは参歌花綾さんだよね?」
「そうだ。改めてよろしく頼む。あと、同い年なのだから『さん』付けをしなくても良いぞ。」
綾は道場の隅に置いていた自分の鞄に近付くと、タオルを取って汗を拭く。
「その持っている薙刀が、綾のマタール?」
十刃は綾が持つ機械的な外見の薙刀に注目する。
「ああ。私のマタールは薙刀だ。」
綾はタオルを置き、簡単に薙刀を振る。その動きは美しくしなやかで、可憐な舞いのようであった。
「すげぇ…とても綺麗だ。」
十刃が素直な感想を告げると、
「そう直球で言われると…何か照れるな。」
綾は頬を染めるが、アハハと笑って照れを誤摩化した。
「そうだ十刃君、少し私と手合わせしないか?君の強さを少しでも知っておきたいんだ。」
「えっ!?でも俺、マタールを使ったことないし…そもそも戦い方も知らないよ?」
「案ずるな。使うのは木製の武器だから。」
綾は薙刀をチップ化させると、道場に飾ってある木製の薙刀と木刀を手に取った。
「さっ、どうする?別に強制させる気はないが。」
【参歌花綾:好感度『1UP』】
〔手合わせに乗る→E─3─1へ〕
〔止めておく→E─3─2へ〕




