#7 涙
「…えっ?どう言うこと…?」
「えっ…えっとー…。拓真君と風佳ちゃんが…付きあって…る?ってこと…。」
「……。」
重い沈黙。
黒くて密度の高い空気。
私の瞳から落ちるのは一粒の涙。
なんで、人前で泣くんだろう。
これじゃ泣き虫のぶりっ子って思われるじゃん…
もう…っ何やってんの…。
こんな自分が嫌だ。
「えっ!?大丈夫ですか?」
「…あ…。大丈夫です。情けないです。」
向こうが敬語だとこちらも敬語になってしまう。
「美香ちゃん。2人で話そ。祐也ッ」
「はいはいっ…わかりましたよっと。」
祐也くんは向こうに行ってくれたみたい。
私がこんな状況だからあんなことしてくれたんだと思うんだけど、相変わらず2人のチームワークというか…。
アイコンタクトってすごい…って思った。
「美香ちゃん。祐也が口滑って言っちゃってごめんね。」
「ううん。私こそ勝手に泣いてごめんね。」
「全然いいんだよ。別に泣くほど好きだったって事でしょ?」
「…ッ 」
「それに、たまたま3人だけだったし。ね?」
本当中学生にもなって何やってんの、自分。
「うん、ありがとう。」
「私もね、そういう事あったんだ〜。…もう泣いちゃいそうだったよ。」
結菜ちゃんが苦笑いしながら言う。
「結局、私の想いは届かず…なんだけどねッ」
「え…。」
「っ、まぁ私の話は置いといて、本当に大丈夫?」
「うん。心配ばかりかけてごめん。この事知らなかったらもっと大変なことになってたと思うし。」
「そっか。良かった。ゆっくり休んでね。それに祐也が言った事、本当かどうか分かんないし。」
「っ…(笑)」
ー…
部活は終わり、家に帰った。
さぁ明日どうしよう。
彼とは同じ席だし。風佳は私の後ろの席。
うまく接しられるといいけど…。




