#6 恋は唐突に。
「拓真〜ぁ。今日って君ら部活ある?」
「…ないけど?」
「いーな〜男子はないのか〜。」
「お前はあんのか。じゃお先。」
「…っ…コイツ!! 」
そういえば風佳と彼は同じ陸上部だったか。
しかも地域も同じで幼馴染って聞いてる。
いーなーぁ。
私も風佳みたいになりたいな〜。
もういっそ入れ替わりたいな〜〜。
なんて現実逃避してる私…
もう!お前は友情と恋愛どっちを取るんだ!
私にも分からないよ〜。
頭の中がごっちゃごちゃ。
そんなことを考えながら日々日々にやにやしてるそんな私。
私は新聞部っていうとてーも気楽な部に入った。
なぜかって?
雰囲気がほのぼのしてたから。
その新聞部で知り合った佐藤結菜ちゃんと最近仲が良い。
「ゆいなちゃん、今日って部活あるよね?」
「うん。あるよ〜。私行くよ〜」
「じゃ私も行こっかな。」
こんな部である。
ホンット接しやすい。まじ結菜最高。
放課後ー…
新聞部で今月の新聞の原稿作成中。
「美香ちゃんは好きな人とかはいるの?」
「へ!?別に居ないよ?ゆいなちゃんは?」
「今の所は居ないよ〜」
「そうなのか〜笑。」
…びっくりした。
まさか聞かれるなんて思ってなかった。
「でも美香ちゃん、その反応は…」
「へ!?い、居ないかいるかだったらいると思うけど…」
好きとか恋とかよく分かんないし。
だから彼の事を好きなのかもまだあやふや。
「やっぱり!」
「いやいやw」
「でも美香ちゃんと話す機会が持ててよかった〜。話す内容なくてさ〜」
「…ッ 」
そんなに気遣いしてくれるなんて。
優しすぎる。
「で?話戻すけどどうなの?」
「ってか誰??」
「えっええ?っとと…なり?の人…かな?」
「祐也〜美香ちゃんの隣の人って誰ぇ?」
祐也って人は超ガリ勉の人
でも眼鏡はかけてない(笑)
「松本拓真君です。」
「ぁりがと」
「…ヘェ〜そうなのか〜」
自分の顔が1番赤いのが分かる。
名前言った訳でもなく言われただけで顔赤くなるって…。
私、どうにかしてるかも。
「…現在、拓真君はクラスメイトの風佳さんとお付き合いされています。」
「ちょっ…祐也! シッ!」
小声で結菜か慌てているのがわかる。
それ以前に私は別の意味で顔が赤く目も腫れ、今にも体の中の水分が抜け落ちそうだった。




