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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
幼少期

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今いる世界

そんな事をつらつら考えていたら、ノックの音がした。

「お嬢様、起きられましたか?入りますよ」

アンが入ってきた。

「ああ、ようございました。お嬢様、喉は乾いていらっしゃいませんか?

お水、お飲みになりますか?」

確かに、喉はカラカラで、私はこくこく頷いた。

「お身体はまだお辛いですかね、吸い飲み口で召し上がりましょうか」

お水を飲んだら、少し楽になった。

「おにぃさま、は?」

「おぼっちゃまは、今、お食事を召し上がっています。終わったらお顔を出してくださるそうですよ」

「うれし……」

バーンと扉が開いて小さな塊が駆け込んできた。

「ディ!目を覚ました?!身体の具合はどう?」

「おぼっちゃま!!お嬢様はまだ万全じゃないと、あれほどっ!」

「おにぃさま、うれしぃ、ありがとぉ」

「うん、うん。ディ、元気になったら一緒におやつを食べようね、一緒に本読もうね」

「さ、ぼっちゃま、お医者様にお嬢様をみていただきましょう。おぼっちゃまは安心してお勉強なさって下さいませ。本当はもっとお嬢様とご一緒していただきたいのですが、不甲斐ない使用人で申し訳ございません」

「ちがうよ、皆が悪いんじゃない、クソ親父がわる…」

「おぼっちゃま!!それ以上はなりません!!!ささ、お勉強部屋へ参りましょう。

お嬢様、お医者様を呼んで参りますので、お待ちくださいね」

そう言って2人が出ていくと、また、私は1人になった。


お兄様は、なにをそんなに勉強しているのだろう。

私も淑女教育というものが始まっている。

もうすぐ、お母様と共にお茶会に行くらしい。

それまでに、()()()仕上げなさいと命令されている。

お母様は、私を、美しく優秀なアクセサリーとして自慢したいのだ。


そんな私が今、習っていること。


ここは、プロシェード王国。

この王国は王家を頂点として、

その下に4つのコウシャクケと6つのコウシャクケが存在する。

私は、その6つあるコウシャクケの1つ、エアトル家の令嬢だ。


4歳児では同じ音のコウシャクケとしか覚えていないが、

多分、身分が高いのが4つの公爵家、私が属しているのがその下で6つの侯爵家だろう。


この世界には魔法があって、

王家が国を守る魔法

4つの公爵家が、炎・氷・雷・大地の魔法

そして私達6つの侯爵家が、火・水・風・植物・土・闇の魔法を司っている。

きっと、6つの侯爵家は4つの公爵家の下位互換の魔法ってことなんだろうな。

それより下の爵位からは、魔力があっても魔法として発現しないのがほとんどで、平民には魔力もない。

ただし、まれに、いきなり治癒魔法を発現する者がいる。

上位貴族は属性魔法が強すぎて、治癒魔法は発現しないと言われている。

治癒魔法が発現した者は、教会に保護され、聖人、聖女として、民衆に広く慕われるという。


そして、魔法があるなら、魔物もいるという。

私達上位貴族はその魔物から民衆を守るために地位を得られているのだという。


で、魔物というのは。


瘴気溜まりというのがあって、そこから魔物が生まれてくる。

その瘴気溜まりが濃くなると、魔王という人型の魔物が生まれ、魔物を統率し、しかも、瘴気溜まりが活性化、魔物がわんさか生まれてくるらしい。

そうなると、もう、魔王を倒すことでしか世界は救われないらしい。

で、その魔王を倒す武器が〖聖玉の剣〗、

ん?

聖玉の剣?


あ~、うん、思い出した。


前世の友人がハマってたのが「聖玉の剣」という王道ファンタジー漫画だわぁ…

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