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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
幼少期

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32/43

天使の定義とは?

「しかしまぁ、蓋を開けてみれば、こんなに健気な子供達のじゃないか!

坊主は腹黒そうだけどな。その歳で腹黒って、先が思いやられるな!ワハハハ!」

ぬ?辺境伯様とはいえ、お兄様を悪く言われたくありません!


「辺境伯様!お兄様は腹黒じゃありませんわ!思慮深いんです!」

「ディ、ものすごく良い言い換え見つけたね!それでいこう!」

「ハイ!」

「ちょっと待て坊主、言い換えって認めてるじゃないか、腹黒確定だろう!」

「フフフ。そうじゃなきゃこの家でディを守れませんから」

「本性現しやがった!」

「本性が出ても大丈夫と思う程、辺境伯様を信じたんですわ、ね、お兄様!!」

お兄様は、びっくりした顔をして「敵わないや」つぶやいたあと、ぎゅっと私を抱き締めた。

「ディ、大好き」

「私もですわ!!」

私達はぎゅうぎゅうと抱き締めあった。


辺境伯様はその間、ポリポリと鼻を掻いて先生と囁きあっていた。

「(おい、テン爺、シャーシャー言ってた野生の山猫が懐いたみたいでスゲー嬉しいんだが!)」

「(やっと、やっと頼れる大人が出来たんです、期待を裏切る行動は許しませんぞ、辺境伯様!)」


「よし、これからどうするのか、考えるぞ!

まず、君達の希望はなんだ?」


「正直に言っても良いので?さっきのディじゃないですけど、これを聞いた上で、突き放されたら、僕達、ねぇ?」

「ハイ、もう、十分聞いて頂きました。これからは私達で行いますわ」

「オイ!今度はお前らが俺を突き放すのか?」

「こんな老いぼれの爺では、やはり頼りないですか」

「せ、先生その言い方はズルいですわ」

お兄様と私は顔を見合せて、頷いたあと、お兄様が語りだした。


「希望というか、とりあえずの困り事が、2ヶ月後にある王家主催のお茶会です。

第三王子が僕達と同い年なので、デキレースの顔合わせ会だと思われます。

侯爵家として出席しないわけにいきません。

招待者は、僕とディ、そして保護者1人同伴とあります。

両親を連れていくのがあまりにも頼りないので、領地の侯爵に同伴を求めましたが、拒否されました。

子供の僕らだけで、行って良いものかどうか」


「不味いだろうな!」


「では、どうすれば?」


「出来たら俺のマイスイートハニーが一緒に行ってくれたら百戦錬磨なんだろうが、無理だからな、よし、俺が一緒に行ってやる!」

「奥様が無理とは?奥様ならエミリオ様達のことを気に入って下さると思うのですが」

先生が尋ねる。


「今回、俺が王都に来たのは、俺のマイスイートハ」「もう少し短い名称はないんですか?」「オイ坊主、遠慮が無くなって来たな。

ふむ、機嫌が良いからな、喜ばしいことだからな、大目にみてやろう。

俺の女神が安定期に入ったからな、出産のために王都に送って来たのだ!」


「「「おお!それはおめでとうございます!」」」


「大事な時期だからな、俺の女神には心安らかに過ごして貰わねば!

領地では、討伐討伐で落ち着かないだろう?大型魔獣が出たりしたら、俺の女神も領主の妻として動かにゃならん。

それがもし出産中だったりしたら、そんなことがあったら俺が一瞬で屠ってやるが、いやまぁ、とにかく、憂い無く出産を迎えるには王都で生むのがセンバの慣例でな。

本当なら、生まれるまで一緒に居たいのだがな、仕事をしない俺はキライと言われてしまった」


辺境伯様は、しゅーんと、捨てられた子犬の様になってしまった。


「だが、2ヶ月後の茶会に出るとなれば、行って戻って来るより、ずっとココに居た方がいいと思わんか!

その間、坊主達の稽古もつけてやるぞ!!どうだ!!」


「どうだ、って辺境伯様が奥様と離れないために僕達を利用するんですか?」


「違う!一石二鳥だと言っている!」


「その間、ご領地は大丈夫なんですか?」


「俺の天使は領民皆に好かれてるし、お守り様もいるからな。

何より天使が大喜びで、魔の森で暴れ回っている!!」



女神の次に天使ですか。

……いや、魔の森を暴れ回る天使って、ナニ?

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