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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
これぞ悪役?シスコン無双

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202/228

嵐の前の静けさ

次の日、教室に入ると、フーティ様が話しかけて来ました。


「おはようございます、少々よろしくて?」

「どうしました?」

「昨日の放課後、私達4人で、殿下のご機嫌伺いに行ったんですの。

でも、断られましたわ。なんでも客人が居て会えないと。

殿下の客人って何?と思って聞いたんですが、何も教えて頂けず、仕方ないので帰りました。

今日、何かあるかもしれません。一応、報告だけ」

「ありがとうございます。気をつけておきます」

お兄様と一緒にお礼を言って席につきます。


しばらくすると殿下が教室にやって来ました。


「諸君、おはよう!今日も良き日にしようじゃないか!」


あら?えらくご機嫌ですわね?


そうして、こちらを一瞥すると、ニヤっと嗤いました。


え?あんなにイヤな笑い方する方でした?

良くも悪くも真っ直ぐな方でしたよね?!


お兄様と顔を見合せます。ああ、お兄様も眉間にシワを寄せてますわ。


でも、この日は、何もひとつも絡まれることなく、終わりました。




センバのお屋敷に帰るとチィちゃんがお出迎えしてくれました。


「お帰りなさいませ!!今日はどうでしたか?」

「うん、ヘドロ殿下が何かオカシイ。着替えて詳しく話そう」

「では、談話室に3人分お茶の準備をしておきます!」

「ボクの分もだ!」

あら、ホネマントも混ざりますの?


「よろしくお願いしますわ、チィちゃん気が付けるようになってきましたわ!」

「うへへへへへ、褒められたぁ♪」

「イチイ、そういう所も直していこうな?」

「ハイ!!」

そう言って、頭を差し出すチィちゃん。うん、なでなでしますわ。

「だから、そういう所を…って、家の中は、まぁ、いっか」



談話室に向かうと、お兄様もチィちゃんもホネマントも既に居ました。

「遅くなって申し訳ないですわ」

「大丈夫大丈夫、そんなに待ってないし」

お兄様が答えてくれて、セリがさっとお茶を出してくれます。

「ありがとう、ああ、落ち着く」


「じゃあ、ディも揃った事だし、ヘドロの話を。

ね、ディも感じたよね?なーんか、変だったよね?」


「はい、殿下は良くも悪くも真っ直ぐな方でしたわ。

あんなにイヤな嗤い方をする方じゃありませんでした」


「ボクからいいか?」


「おう、どうした、ホネ?」


「うん、あのヘドロ殿下、なんかツイてるぞ?」


「「「は???」」」


「うーん、ちょっと違うな。

憑いてるナニカに近寄って、マーキングされた感じだ。

ヘドロそのものに、憑いてはいないな」


「どういう事だ?キチンと説明しろ!」


「わからんよ。原因を見てないし。

でも、ヨクナイモノが、ヘドロの近くにあるな。

なんか、ボク系の残滓があったぞ。

だって、アイツ、めちゃくちゃ素直だろう?えっらい影響受けやすいというか、すぐに染まるというか。

まぁ、ヨクナイモノにしたら、ものすごく使い勝手のいい、しかも、最高の権力者、だな」


「ボクケイ、ってなんですの?」


「ああ、ボクはこんなにチャーミングだけど魔物だからね。「チャーミングは余計だ」

エミリオ、素直になれよ。「思いっきり素直だが?」

まぁ、いいや。「良くねぇ」とにかく、ボクは負の感情には敏感なんだ。


憎悪や(ねた)(そね)みの凝縮したモノ、もう、魔物が生まれてもおかしくない位、瘴気溜まりに近いモノに、ヘドロは()()()()


ああ、そうなんだよ、()()()()。じゃないと、マーキング出来ない。

瘴気溜まりに触れる?

無理だろう?


じゃぁ、………なんだ?」


「いや、こっちが聞きたいわ!!」


「え、じゃぁ、昨日、フーティ様達が行った時に居たっていう客人が、ナニカしたんですかね?」


「ってかさ、そもそも、魔物を寄せ付けない魔法を使えるはずの王族が、魔物を産む瘴気に鈍感ってなんなのさ?!

ヘドロの近くにそんなのがあるって、王族の誰も、気づかないわけ?!」


あら、本当。お兄様のおっしゃる通りですわね。


ホネ ほらな、ボク有能。一緒にいて良かっただろ!

リオ うーん、負の感情が分かるのは、まぁ、助かるっちゃ助かる、か?

リア でも結局ナニかは分かってませんわ?

イチイ 解決はしてませんね!


************


お読み頂きありがとうございます!

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