幕間 出会ってしまった二人
エクリューシ視点
なんだよ!なんだよ!なんなんだよ!
私に全然従わないエアトルの双子め!!
「なぁ、今、エアトルの双子って言ったか?」
え?誰だ、お前?
「オレさぁ、エアトル領にいたんだ。
双子が、って言っても兄の方しか見たことないけど、すっげーヤな奴だったんだ」
そうだろ、やっぱりそうだよな!
アイツ、イヤな奴だよな!!!
そもそも、私が誘ったら真っ先に何よりも優先して従うものだろう?!
小さい時から、私に会うのは光栄だと皆が言うのに、エアトルの双子は茶会にも参加しない!
返事もよこさないあっちの方がよっぽど失礼な奴じゃないか!!
私は悪くないだろう!!
この前の茶会だって、前日に来ないって家から手紙が来てるし、
あ、手紙って言えば、フロスティがなにやら言ってたな。
「フロスティって、あのフロスティ?魔導士のフロスティ?」
魔導士?まぁ、ライド家の長女で私の婚約者候補で、魔法が得意な方ではあるな。
フロスティ達が、私が茶会の準備に忙しくしてるのに、ノコノコやって来て、手伝うでもなく、時間を割いて会えだなんて、そっちの方がワガママだろうが!
アイツらが私の意を汲んで動くべきなのに、何故私がアイツらのために時間を作ってやらねばならんのだ!
自分の仕事を優先するに決まっているだろうが!
それもわからず、手紙はどこにやっただの、ごちゃごちゃと、忘れたわ!
しかも、今日だって、見たいって言うから、せっかく固有魔法まで見せてやったのに!
褒め称えもしなかったじゃないか!
先生は、まぁ、評価してくれたけど。
って、せっかくのプロテクトの壁、双子の妹が粉々に砕きやがって!!
そうだよ、魔法が苦手って言ったじゃないか!
なのに、なんであんな化け物みたいなことが出来るんだよ!
化け物を化け物と言って何が悪い!あんな特大のものなんて普通出せるか?!
フロスティでさえ無理だろ!!
それをイーリアンのヤツ「姫騎士イーリアンも居るのか!」
姫?アレは到底姫じゃないぞ?!騎士といえば、まぁそうか?憧れていたな。
アレも私の婚約者候補だ。
それが、最低だ、と言ってぶったんだぞ?!
王族である、この私を!!
「あ、やっぱりエクリューシ王子なの?」
そうだ、ふふん、滲み出る王族の気品は隠しきれないであろう?
「うん、顔はやっぱりカッコいいよ」
そ、そうか、カッコいいか!!
オマエ、良いヤツだな!!
名前は?ん?もしや平民か?
「王子さま!!お願いがあるんだ、ってか、見せたいものがあるんだよ!!
王子さまにとっても、絶対に良いものだよ!
これがあれば、ってか、オレが居れば、エアトルの兄をコテンパンにやっつけられるからさ!!!」
ほほう、エアトルをやっつけるのか!!
是非、聞こう!!!
?? やっと、やっとだ!!俺が、俺が主人公だーー!!
エク なにを言っている?私が王子だぞ?
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