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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
学園でのこと

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幕間 王都に残った者達 5

フロスティ視点



なんって言うか、もう、彼ら呪われてるの?


そんな風に思っても仕方ないんじゃないかしら?




初めて彼らに興味を持ったのは、食堂で殿下を口撃でフルボッコにした時ですわ。


言いたかった事、全部言ってくれたんですもの。

でも、私達はその後、殿下に行くぞ、と連れられてしまったので、

この雰囲気どうすんのよ!!!

と思いつつ、ギーニーが残ってたから、彼がなんとかするわよね、と思っていたら。


彼らが、エアトル家の双子が、生徒全員を味方につけて収めてしまった、と、ギーニーから聞いたとき、

これは調べねばなりません!と思いましたわ。


それまでは、殿下が無駄に敵愾心を持ってる子達、としか思っていなかったけれど。


殿下の言葉と全然違うじゃない!!


まずは、エアトル家の噂をお母様に聞きましたわ。

ものすごく、ものすごぉーく、眉間にシワを寄せて話してくれた内容が


早い話が、親から疎まれている、という言葉だけでは足りないくらい不遇だ、ということ。


しかも、センバが後見人についているし、妹さんは()()シラヌイの婚約者だと言うじゃない!!

え?!()()で良いの?!

これはヒサギ様に詳細を伺わなければ!と意気込んで話を聞きに行けば




とんでもなくセンバのお気に入りだということが判明。




うん、敵に回しちゃいけないやつだわ。


なのに、殿下は決闘騒ぎを起こすし、

ああああああ!!!んもう!!!私は彼らと仲良くしたいのよ!!!!

お願い、殿下と一緒にしないでぇぇぇ!!


と、思っていたら、殿下が謹慎中、ヨークが彼らと仲良くなる機会を作ってくれた。

でかしたわヨーク!!今までちょっと頼りないとか思っててごめんなさい!!


話してみれば、うん、これはセンバが囲うわ、と納得。

無事に仲良くなれましたわ。

でも、殿下の手前、あまり大っぴらに仲良くもできず、もどかしい思いをしていたら、


オージーが殿下の婚約者候補から外れてるし。


ふざけないで?!と思ったら


私達だけじゃなく、オージーも、エアトルの双子も、センバのイチイ嬢も呼ぶ茶会を殿下が主催するというし。


何かある。

王家に不信感満載のセンバを含めた私達、一致団結しましたわ。


そしたら!!!

エアトル領で魔物の大量発生?!

双子に緊急要請?!

いや、あの実力ならわからなくもないけれど、子供に行かせるの?!大人は?!

って、親が頼りにならないんだったわね。

え?シラヌイも一緒に行ったの?

…じゃぁ、大丈夫かしら。あれ、オカシイから。


本当にこのタイミングで?って、本当に、彼らを不幸にしようとするナニカがあるんじゃないかとか思っちゃうわよ。


でもまずは、殿下にお手紙の配達員をしなくては。


と思って、午後イチでうちの従者に殿下に先触れを出しておいたの。

放課後、10分でかまわないから、お時間を頂戴したいと。

エアトル家の双子から、大事なものを預かっていると。


そして、向かった殿下の離宮。案内されたのは応接室でしたわ。

ここで待っててくれと言われたので、4人で待ちお茶が用意されました。


ワタクシ、先触れを出しましたわ。

そして、正規の手続きで、ここまで通されましたの。



なぜ、1時間以上も殿下は現れないんでしょう?!



お茶を入れてくれたメイドに尋ねましたわ。


「殿下には、先触れを出したのですが、伝わってないのでしょうか?」


「いえ、伝わっておりますので、私共も、お茶のご用意をしてお待ちしておりましたが…

殿下は、明日をそれはそれは楽しみにしておいででして、

とんでもなく迷わ、いや、イロイロと確認した挙げ句口を出し、いや、随所を回っておられるようでして…」


…貴女、心の声が駄々漏れですわ。

殿下のメイドがこんなに疲れてるのは初めてじゃない?


ギーニーが額に手を当て天を仰いでるわ。

ヨークもイーリーも苦笑いよ。

「なんか、ものすごぉく、ほぼ全ての離宮の人間が、振り回されてるのね…。

ご苦労様。それもきっと明日で終わるから、頑張って。

もしや、私達の事、伝わってないの?」


「いや、お伝えはしております。今も、殿下の後ろをついて回って急かしているハズです…」


「「「「「…はぁ」」」」」

4人プラスメイドが同時にため息をつきます。



ワタクシ、お使いも出来ないとは思ってもみませんでしたわ。

従者の苦労が偲ばれます。


その後1時間待って、もう、暗くなってしまったので、メイドが必ず殿下にお渡しします、と手紙を預かって私達を退出させましたわ。

高位貴族の子息令嬢を2時間以上も待たせたって、メイドの方が胃に穴が開きそうよね。


殿下。

殿下が私達の事をどう思ってるのか、よぉっくわかりましたわ。





それに引き換え。


ねぇ?

ワタクシ、この4人は戦友、そして、貴殿方とは友達だと思っておりますの。


貴族は足の引っ張りあい、なんて言いますけど、

そうじゃないお友達も居ていいと思いますのよ。

だって、貴殿方と話した時間は少ないけれど。


本気の本音しか語ってないですもの。


心地よかったですわ。



さぁ、お友達のため。戦闘準備を始めますわ♪

お読み頂きありがとうございます!

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