良い貴族
「えっと、じゃぁ、次に、なんで貴方がいっつもお腹空かせてるのか、聞いても?」
だって、この学園に入れる位ですのよね?
「ハイ!
祖母の遺言で、良い貴族に保護して貰えるように、まず、人を見極める目を持ちなさいって、そんでココに入れって、祖母の祖父の形見の品を売れって。
売ってココに来ましたが、奨学金を貰おうと頑張りましたが、同じ学年にマンドルご令息様が居て、首位になれず、学費が高いです!!」
「ああー。そもそもの教育の質が違うよなー。
じゃぁ、うちでマンドル様に話つけてやるよ。
あそこは植物のプロだ、毒草もちゃんと管理できる。保護してもらって、その才能伸ばせよ」
お兄様もため息混じりに提案します。
「あの!!!
自分的には、エアトル家の保護下に入りたいです!!!」
「「え?なんで???」」
「だって!!
マンドルご令息様には、常に取り巻きとか、肉食令嬢とかついてます!!
自分みたいな平民がマンドル様に保護して貰ってるってなったら、
やっかみとか、そんでイジメとか、あと、肉食令嬢が自分をマンドル様に推薦しろって脅してくる未来しか見えません!!
その点、エアトル家の双子様なら、殿下に嫌われてるし、取り巻き様も居ないので、イジメの心配もなさそうです!!!」
「オマエ、遠回しに馬鹿にしてるだろう?!」
ボッチってディスられてます?
「違います、違います!!
お貴族様からの攻撃が怖くて!!そんで!自分の心配をするあまり、正直な思いを語ってしまいました…
考えてみたら失礼ですよね、派閥がないって、平民には安心材料になるんですけど、お貴族様的には違いますよね…」
「言い方ぁ!!
オマエ、貴族の保護を求めてるんなら、言い回しに気をつけないと、普通に消されるぞ?
よく今まで無事だったな?」
「ヒュッ!
きっ、きょきょ、教室では、口をきいたことがほぼありません。話しかけられた事もありません」
「だからかー。うん、口開かない方がいいぞ?肉食令嬢とか気が強いの多いだろ?
普通にひっぱたかれるならまだしも、連行されるぞ?」
「はははははハイ!!これまで通り、黙ってます!!!」
「そうしろ、そうしろ。
さぁて、どうすっかなぁ。
コイツの毒草を育てるっての、やらなきゃもったいないけど、侯爵家の屋敷じゃぁなぁ。
万一クソ親父ドモに見つかったらヤバい。かといって、学園で育てさせられねぇし…」
「お兄様、どうせセンバ商会に買い取って頂くのだし、ヒサギ様にご相談しませんか?」
「あぁ、普通に土地持ってそうだな。
そうなってくると、センバ商会との繋がりも知られない方がいいし?知られて家族とか人質になったら面倒だよなぁ。
なぁ、オマエん家の家族、なにして生計たててんの?」
「父は大工、母は弟がまだ小さいので「いくつ?」4歳です!通いで食堂で働いてます!」
「なら、どこでも働けるか。
なぁ、本当にうちの保護下に入るなら、
オマエ、寮に入れ。金はこっちで出す。んで、オマエが育てられるモノを育てて貰う。
買取り金額は、オマエの学費や寮の金、生活費に当てるから、学生時代は全額こっちに納めて貰うが、一部小遣いはやる。
その金額は、どんくらいで売れるか次第だ。
で、家族は仕事も紹介するが、エアトル侯爵領に引っ越してもらうぞ?
長期休暇の時に一緒に帰って会うぐらいしかなくなるぞ?
そんでも良いのか?」
「喜んで!!
って、あ!!!かかかか家族に相談しても良いでしょうかぁ?!」
「うん、家族にキチンと相談しろ。週末、オマエん家行くわ」
「いいいいいいいいいいらっしゃるんですかぁ?!あの、小汚い家にぃ?!」
「あぁ?エアトル侯爵家との繋がりもあんま知られない方が良いか?
んじゃ、日時と場所を明日連絡する。昼、セリと会ったっていう花壇で待ってろ」
「は、ハイぃぃ!!」
「んじゃ、今日はココまで。
セリ?持ち帰り分用意出来たか?「はい」んじゃ、明日な」
シッシッとお兄様はシュロスさんを追い出すように帰します。
お兄様、わざと悪ぶってません?
「ありがとうございましたぁぁぁ!!!」
シュロスさん、元気に挨拶して帰って行きましたわ。
「金蔓になるかなぁ?先行投資で終わんねぇといいなぁ」
そう言いながら楽しそうなお兄様。
うふふ。
お兄様、良い貴族の代表みたいですわよ♪
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