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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
打倒、物語の強制力

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幕間 ホネの言い分 2

タイトルがついてませんでした。失礼致しました。

エミリオ視点




「ワン!!!」


おおぅ、ロア、どうした?

って、なんか、無駄にマントをたなびかせてるちっちゃいホネが、ロアに食ってかかってるぞ?


「そこを掘るな!!

ええぃ、犬畜生の分際で、人間様の言うことが聞けないというのか?!

オマエも瘴気に落としてやるぞ!!」


オイ、ツッコミ処しかないんだが?

とりあえず「ウィンドカッター」


「ミギャァ!!」


ホネをさらに縦に切ってやった。


「んなぁ?!

何故だ!何故、オマエは目覚めている?!ボクの糧になっていないのだ?!

瘴気の中に落としてやったのに!!」

さらに縮んだホネが叫ぶ。

マントも再生してやがる。なんか、腹立つわー。


「ああ、あれ、オマエの記憶か?

生憎、僕は貴族でね?

オマエの思考に共感出来んかったわ」


「ウソだ!!

オマエは俺を恨んだろう!不甲斐ない自分に、ディを失った自分に絶望しただろう!」


「確かに。不甲斐ない自分に腹が立ったわー。

自分のせいでディが傷つくなんて我慢できないわー。


だけど、オマエのダイジェスト記憶、どーーーーーしても共感出来なかったんだわ。

逆に、見せなきゃ良かったのに。

そしたら瘴気の中に居てやったかもしれないのに。


そんでもって、オマエがディって呼ぶな!!!」


ディとディアーナは別人じゃ!!

あんな花畑とディを一緒にするな!!

ディは確かに一途に僕を心配してくれるし?いきなり無謀な事するし?僕を守って魔力切れで倒れるし?

…ん?あれ?似て、、

……いや!!ディの方が何千倍、何万倍も天使だし!!!


「ワン!」


おおぅ、そうだった、ロアどうした?


「やめろ!!それに触るな!!ディ!ディアーナ!!」


ライ様が、ホネのマントを掴んで、ぶらんぶらんしてるぞ?


「エミリオ様、ロアが大活躍だったんっすよ。

お嬢様が魔力切れで倒れたら、エミリオ様ってば、〝無〞の表情になって、魔力がダダもれしてて、それに瘴気が混じり始めたんっすよ。

俺、世界が終わると思ったっす。

その時、ロアがワン!って吠えて、いきなり大岩の1ヶ所を掘り始めたっす。

すると、エミリオ様の攻撃で左右に分かれて、お嬢様の攻撃でボロボロのホネが、ちっちゃいきれーなホネになって、ロアを止め始めたっす。

そしたら、エミリオ様がいきなり倒れて、意識無かったんっすよ。

で、ホネはエミリオ様ほっといて、ロアとじゃれあってたっす」


なるほど、ロアは僕が見た記憶の、ディアーナと弟のホネを探り当てたんだな?


「よし、ホネ!!

オマエ、僕達の何代か前の先祖の弟だな?

もう、ずっと前だろう?

オマエの憎い相手の兄は居ないだろう?

オマエとディアーナのホネを丁重に弔ってやるよ。

ディアーナと一緒にあの世に行けよ?な!」


だからもう、魔物生み出すなよ。めんどくさい。


「オマエ!今、めんどくさいとか思わなかったか?!」


ホネがぶらんぶらんしたまま、ジタバタしてる。

ちょっと面白いぞ。これは、ディが見たら喜ぶかもしれん。


「弔うのは、めんどくさくない。

ただ、オマエの性格がめんどくさい」


「めんどくさいって、なんだ!!先祖を敬え!!」


「敬ってやるから、さっさとあの世へ行けよ」


「イヤだ!ボクはエアトル家の、兄上の子孫に復讐するんだ!!」


「復讐ったって、どんなことするんだよ?」


「それはだな、えーっと、うーんっと、そうだ、瘴気に落としてやるんだ!!」


「そんな非生産的な事してないで、さっさとディアーナとあの世に行けよ」


「ディアーナはもう行った!ボクは恨みが強くて残ったんだ!

そうだ、復讐だ、それがボクの存在意義だ!」


「…その小さいナリでか?」


「ボクがこうなった最大の原因が何言ってる?!」


「生前は領地の発展を願ってただろ?良い領主に復讐するのが、オマエの願いか?

ちなみに、僕とディはめちゃくちゃ良い領主だ」


「……ぐぬぬぬぬ、良い領主は復讐出来ないな。

って、なんでちっちゃいオマエが領主なんだよ!!

領主は大人がするんだぞ!それぐらい、ボクにもわかるぞ?!」


「なんかオマエ、相変わらず思考が単純だな?

だから瘴気に飲まれたんじゃねぇの?

正確には、僕は領主代理だな。

祖父、父親がクズ過ぎて仕事をしやがらねぇから、僕が代わりに仕事を回してんだよ!

それをディが補佐してくれてんだ。

そもそも魔物討伐にこんなガキが親の同伴ナシで来てる時点で察しろよ!

教えられなきゃわかんねぇ、だからオマエは貴族に向いて無かったんだよ!


あ、そうだ、復讐するなら、僕のクソ親父を呪え。

現侯爵は僕が爵位を継ぐまで生きてて貰わなきゃいけないから、

クズの製造元の祖父じゃなく、クソ親父な」


「(やっぱりオマエもめちゃくちゃ恨み貯まってるじゃないか。

なんで堕ちなかったんだよ……)」


「なにごちゃごちゃ言ってる?

さっさと呪って、本懐を遂げて、ディアーナの所に行けよ」


「対象がわからないのに、落とせるわけないだろ!

よし、ボクはオマエにツイテ行く!

良い領主かも見極めてやる!!」


「「はぁーーー?!」」


「エミリオ様、ペット枠はロアで埋まってます。

拾った場所に返しましょう。そこの大岩にもう一回埋めましょう」

サンショウ、ナイスアイディア!


「オイ、ボクを持ってるヤツ!

無言で穴を掘るな!って、殴って穴あくの?

ボクをそこに投げ入れようとしない!!

無駄だからな!

そこの子供は一回ボクの中に入ってるからな!

マーキングしてあるからな!アイツの所にすぐ行けるからな!!」



このホネ、マジで腹立つわー。

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