お、おおおおおお友達ですもの!
次の日、まずは今後のための話し合い、ということで、お兄様、私、イチイ嬢、シラヌイ様の4人でお茶を飲みながらお話することにしました。
「まずは、ようこそお越しくださいました。
大丈夫?着いたばかりでお疲れではないですか?」
お兄様が口火を切ります。
「うほーーーー!!出る!いや、耐えろ!
ハイ、まっっったく問題ないです!!
天使さま達に会えるのを楽しみに、それを生き甲斐にしてきました!」
イチイ嬢、お鼻をごしごし擦ってはダメですわ。
「ああ、鼻血用の布を用意しないとですね。久しぶりで忘れてました」
お兄様が申し訳なさそうに言うと
「大丈夫です!持って来ました!!」
「こちらに」
元気良く答えるイチイ嬢と、さっとかごを差し出すセリ。
「おおぅ、準備良くて助かるよ。
セリ、イチイ嬢の荷物の整理とかも大丈夫そう?」
「問題なく」
「セリも学園があるからね、今週中はよろしくね。
まぁでも、イチイ嬢もセリも、何かあったら気軽に言ってね。
一応、イチイ嬢の立ち位置としては、ディの客人で話し相手で護衛的な?
一緒に勉強したり、お出かけにも一緒に行ったりして、過ごして貰おうと思っています。
セリみたいなメイドじゃないので、お世話はしなくていいからね?」
「ハイ!天使な妹さまを、全身全霊を持ってお守りします!!」
「うん、破壊活動には気をつけてね?」
「ハイ!力加減をもっぱら確認中です!」
「うん、シラヌイ様。
今週中に、最重要課題として、手加減の手ほどきをお願いします」
「承知」
「あ、僕達、領地軍と仲良くなって、シラヌイ様には訓練に参加して貰って鍛え直してくれたりしてるんだ。
イチイ嬢との顔繋ぎも兼ねて明日にでも一緒に行こうか。ディも平気?「はい」
じゃぁ、イチミ、連絡しといてくれる?」
「了解しました」
「そう!お兄様!私、どうしてもお願いしたいことが2つありますの!」
「おおぅ、ディどうした?何があったの?」
「前に、ロアのお名前決めた時、相談が2つあるっていって、ロアのお名前は決定したんですけど、もう1つはまだでしたの!」
「そうだっけ?うん、で、もう1つの相談って、なに?」
「イチイ嬢、私達、お、お友だちですわよね!?」
イチイ嬢の手を握りしめて聞きます。
「相談って、僕じゃないの?」お兄様が何か言ってますが、私には今、イチイ嬢が重要なのです!!
「うほーーーー!出ちゃう出ちゃう!
お、おおおお友だちだなんて、なんて、
そんないいポジション頂いても良いのですカァぁ?!」
真っ赤な顔したイチイ嬢、どうしましょう、めっちゃくちゃ可愛い。
「はい、はい、お友だちじゃないって言われたら、泣けます」
アナタなんて友達でも何でもないわ!なんて言われたら、あら、想像しただけで、泣きそう。
「天使な妹さま、え、え、え?涙目?泣かせてるのワタシ?!し、死んでお詫びをしたら許してくれますかぁ?!!!!」
「お友だちって言ってくれなきゃ許さないです」
「お友だちです!!全力で、誰がなんと言おうと、この瞬間から、いや、望んだ瞬間から、お友だちです!!!」
「では、〝天使な妹さま〞ではなく、愛称が欲しいのです!
呼び名が長いです!!普通に名前より長いです!
おおおおおおお友だちは愛称で呼びあうと、本で読んだのです!!
さぁさぁ、イチイ嬢、愛称で呼び合いましょう!!!」
「〝ディ〞はダメだよ!僕だけの呼び名だよ!」
「ハイ!お兄様と私、両方の愛称が欲しいのです!
イチイ嬢とシラヌイ様、両方に呼んでいただきたいのです!!」
「あああああ愛称を呼ぶ栄誉を賜れるので?」
シラヌイ様も真っ赤なお顔で聞いてきます。
「ハイ!シラヌイ様も、お友だちから婚約者候補になっていましたので!」
「うほーーーー!!」
イチイ嬢は白目を剥いて倒れ、
「グフォ!」
シラヌイ様は膝から崩れ落ちましたわ。
「…ディ?刺激が強すぎたみたいだよ?」
お兄様は残念なモノを見る目でお二人を見ています。
…私の、夢のお友だち計画は、早々に頓挫するんでしょうか?




