もう1つのお願いは
先に立ち直ったのは、シラヌイ様でした。
「せ、僭越ながら、ああああああ愛称を決めるというお話で一つ、候補があるのですが」
「はい、どんなものですの?」
わくわくしながら先を促します。
「エミリオ殿の最後は〝リオ〞ユーディリア嬢は〝リア〞です。
〝リオリア〞で、似た感じになりますし、双子のお二人には良いのではないかと…」
「まぁ!お兄様とお揃いな感じでステキですわ!」
「ディとお揃い…悔しいけど、悪くない…」
お兄様、素直にステキと言っていいんですのよ?
「で、では!〝リオ殿〞〝リア嬢〞とお呼びして良いだろうか!」
「うん、まぁ、いいかな」
「もちろんですわ!あ、ヒサギ様や辺境伯夫人にもお伝えしましょう!!
シラヌイ様が考えてくださったともお伝えしましょうね」
「あ、あ、あの!俺も愛称とか貰えたりとか…えっとぉ」
「そうですわよね!私とお兄様にあるのなら、シラヌイ様にあっても良いですわよね!
私達が最後の2文字なら、シラヌイ様は
……〝ヌイ様〞?」
「「それはナイ!!」」
あらやだ、お兄様とシラヌイ様、もう仲良しさんじゃないですか。
やっぱり愛称呼びは距離を近づけるのですわ!!
「さすがディだわー。
ヌイって、ヌイって!!これ、じわじわくる。
…シラも呼びづらい。
…シイは、シィベリみたいで個人的にイヤだ」
「シィベリとは?」
「あれ、シラヌイ様、知らないの?
センバがご贔屓にしてる画家。王様の末っ子?とかって人」
「ああ、センバの本家の肖像画の。会った事はないですね」
「あれ、胡散臭いから、気をつけてね」
「了解」
「うーーん、シ・ラ・ヌ・イ。
……ライしか残ってなくないか?」
「では、ライ様にしましょうか?シラヌイ様は〝ライ様〞でも良いです?」
「俺の天使から愛称呼びつ呼ばれつ。今日が人生で最高の日だ…」
シラヌイ様改めライ様が、なんか神様に祈りを捧げるスタイルのまま動きませんわ。
「なんかアレもトリップしてるからほっておこう。
イチイ嬢もまだ倒れてるし。
で、もう1つは、なに?」
「そうなんです、お兄様、私、気づいたんです!!」
「なにに?」
「せっかくこの間、お兄様と一緒に悪党懲らしめついでに魔物討伐に行ったのに、
魔物、見てないのですわ!!
一度、見てみたいのです!
今なら、シラヌイ様改めライ様とイチイ嬢という最高戦力が居ます!
どんな危険も返り討ちですわ!!!」
「うん、なんか、環境破壊が心配になる布陣だね?」
「明日、軍にご挨拶に行くんですのよね?
討伐にも行きたいですわ!
魔物、実物見たいですわ!」
ね?ね?ね?ね?とお兄様におねだりです。
「うーん、イチミ、どう思う?」
「ユーディリアお嬢様に「リアですわ!」あ、ハイ。
リアお嬢様に危険は及ばないと思います。
が、周りの被害は……どうなるかは…微妙では…?」
「やっぱり?そう思うよね?
んー、でも、
暴れたイチイ嬢を抑えられるのも、シラヌイ様「ライ様ですわ!」お、おぅ。
ライ様しかいないっちゃ、いない気もする。
1回、シラ「ンンッ」ライ様が居る時に、イチイ嬢と魔物討伐に行くのもアリかな。
明日の連絡しちゃった?まだ?
今週中に魔物討伐に行けるかも確認してみてくれる?」
「了解しました。
…破壊神が同行することも伝えましょう」
「確認しなくても破壊神はイチイ嬢だよね?おぅ、頼むわ」
お兄様とイチミがもにょもにょ言ってますが!
ついに!ついに私も魔物デビューですわ!!
バッタバッタとなぎ倒すのですわ!!
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