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引っ越し
なし
その日のうちに
引っ越しした
といっても
家具はほとんどない
バックに衣類をいれて
いくらかの食器を段ボールに
入れて
それでおしまい
よくこれで暮らしていたものだ
社務所に戻ると
あまりに
荷物のなさに
皆 無言だった。
神主の斎藤家の一員となった。
しかしながら
事情は複雑で
長年、神社のお手伝いを
されていた
荒川さんご夫妻が
いよいよ
実家の農家を継がなければならず
といっても
荒川さんのお父さんは
神社で勤め上げろ派で
自分の足腰が
弱るまで
おまえにはやらん
おまえはおまえで
ちゃんと
神社におつかえしろ
と言いわたし
本当に
どうしようもなくなるまで
頑張ってくれたらしい
なし




