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風のグラスゴー 風雲編  作者: 玲於奈
第一部 北の大地
27/77

ジュニア

なし

「ジュニア」

「ジュニア」

遠くで誰かが呼ぶ声が

聞こえる。


「十万2百円、この場で

 お支払いいただきたい。」

黒づくめの男が言う。


すだれ髪。

さらに小太り。

加齢臭。

三重苦。


私の隣に

若い男。

こちらはこざっぱり。

同じくスーツ姿。


その人がジュニアか。

隣をうかがう。


かさねてすだれが

「県議。

 いそいで支払いを」

「市長、町長連中が

 お待ちです。」

隣、支払う。


「吉岡県議

 あなたもです。」

語氣が鋭い。

何を言っているんだ。

面食らう。

「さあ、早く。早く。」

おされて

内ポケットに手を入れる

なんと

いつものように

財布がある

中を開ける。

驚いた。

福澤さんがぎっしり。

2、30枚はある。


何の商売をしているんだ。

悪い奴か。

11枚抜き取り

すだれに渡す。

「さあ、お待ちですから

 行きますよ。」

怒ったようにせきたてられる。


宴会場。

大広間。

やたらと貫禄のある

海千山千の

輩がいるいる。

なし

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