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福沢諭吉 5枚
なし
私は大学で新しくできた友人たちと
遊んでいた。
場所は、幕張。人はそこを夢の国とよぶ。
私たちは、人混みをものともせず
アトラクションに参加し、乗り物に乗った。
訃報が入ったのは午後2時。
母からであった。
沈黙、いや静寂が
あたりを包み
その後、すさまじい突風が私を襲った
一瞬、何も考えることはできなかった
まわりの色を失った
世界がモノクロになる。
そう聞く。
まさにそうであった。
そして、始終ゴーーーという
音が周りを突き抜けていっていた。
私の青ざめた顔に
友人歴2ヶ月(合宿での共同生活歴4日)の
深谷博がすぐに反応。
事情を聞いて、すぐ5万円を貸してくれた。
金、持ってる奴だと思っていたが、
「純、こづかいは必要な時に、必要なだけ、
だから氣にするな。」
言い方がキザなのか、生まれつきなのか
わからない。
「シラッと言うな。シラッと。じゃあな。」
私は、博を軽くパンチしてやるが、悪意はない。
パンチは空を切る。
それこそ感謝である。
少し自分を取り戻せた。
すぐに人混みに走り出す。
200m行ったくらいで振り返る、
そして、片手で博を拝む。
残された3人は
何事もなかったかのように
すぐに人混みに消えた。
なし




