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赤のコンバーチブル
なし
その山を縫うようにして
走る道路。
赤いコンバーチブル、
ものすごいスピードで
疾走。
駐車スペースのある
ゆったりした展望台に
入って止まる。
車から先ほどの小学生
そして
もう一人
背の高い
神経質氣味な
眼鏡の男が
スラッと降り立つ。
「おじさん、この車
速ええええ。」
スピードに酔って
興奮している。
「なんの、なんの」
外見とはまったく違う。
愛想のよい話し方。
背伸びをしながら
「いやあ、空氣がうまい。
東京とは違う。」
明るい声だ、
「おーい、純。
見てみろよ。
湖。でかいぜ。」
男は、聞いているのか
聞いていないのか
かまわずに話している。
なし




