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その2

 

 結果から言おう、3級まで取得出来てしまった。これはもう、素直にお父様から渡していた問題集を素直に解いていたおかげであり、普段から回復薬を大量生産していたおかげとしか言えない。


「流石は有栖家のお方でございます。3級すら、授業開始日1日目の時点で満たしておられるとは、努力家であるからこその結果でございますね」


 自分のことのように、嬉しそうに笑う雪兎さん。


(まあ、そうなんだけど。そう・なんだけどね、転生者じゃなきゃ、この子はかなり、早死にしてただろうね、努力家だとしても、だ)


 だから、その言葉に素直に喜ぶことが出来なかった。

 僕は生きるために、褒め言葉にうぬぼれてはならないのだ。

 そんな僕の考えていることを読み取ったかのように、


「普通であれば、教えないのですが、花毒かどくについて説明した方が良さそうですね。花毒を扱えると言う意味では暗殺を疑われやすくはなりますが、毒での暗殺は少なくなるでしょうし、権力に溺れるようなお方ではないでしょうから」


 と雪兎さんはそう言ったのだった。


 花毒のことを教わり、この世界の毒の恐ろしさを味わらされた気分だ。

 まず、花毒とされる花についてまとめるとこんな感じになる。


 1.ルルアルーーーー見た目、百合のような花。

 食べると幻覚症状が現れる。

 ・至近距離で匂いを嗅ぐことで幻覚作用が出る。


 2.アマリスーーーー甘い香りがする花。

 しろく小さい花が、球体に集まっている見た目。

 良く幻覚症状の効果が出る毒物に使用される。


 3.ユキハナーーーー壁など支えが必要な花

 雪のように白く、雪の結晶のような見た目

 蔦にも毒がある。花は弱めの毒。気管にダメージを与える毒。死には至らない。


 4.ユキハナの蔦ーー摂取量がかなり多いと死に至る。

 気管、肺にダメージを与える毒。火傷をしたような痛みが走る


 5.ユユエルーーーー痺れさせる毒。量によっては死に至る毒。

 黄色で四葉のクローバーみたいな見た目をしている


 6.ラリアルーーーー過呼吸に似た症状を出す毒。呼吸困難になり、治療薬がないと死に至る。自然回復は見込めない。

 一見は過呼吸に見えるため、医師または薬師の診察を受けなければ判断は難しい。

 診察判断としては舌の裏が紫がかること。早期発見では診断がつきにくいため、疑いがある人は症状を確実にするため、血液検査をする。

 そのため、この世界では過呼吸も通院が必要な病気とされている。

 5つ葉のクローバーのような見た目をしており、青と黄の花弁が交互に配置されている花。絶対に青3、黄色2が花弁の数。


 7.アラナンーーーー気胸のような、肺に穴を開かせる毒とされている。

 無特徴な毒であり、診察での発見は不可能であるが、ある成分を持つ検査薬に息を吹きかけることで、見分けがつけられる。

 一般的に気胸は、若く細身の男性に現れやすいとされている。そのため、該当する男性にしようされやすい傾向にある。

 スズランのような見た目で、赤みを帯びた紫のような色をしている。


 8.カコンーーーーコンフィルという花の球根。コンフィルの花弁自体には毒はない。

 毒と言うよりかは精神をコントロールできてしまう薬とされている。

 症状としては、コンフィルの香水をつける人の指示を聞かなければならないといけない、そういう風に脳が錯覚してしまう。

 重罪人の自白剤とされているが、痛みに弱い。

 使いすぎると泡を吹き、死に至るケースもある。


 9.ナットーーーー1センチくらいの小さな桃色の花。

 正しく使えば、固血剤として使うことができる。使用の仕方は塗り薬。

 毒となるのは、体内に摂取してしまった時。

 部位に打たれたなら、早期発見なら後遺症なしで助けられる。しかし、放置されてしまうとその部位が壊死してしまい、切除することで助けることは可能。

 最悪なのは飲食で摂取してしまった時。体内の血液を全部交換しない限りは助けられないため、助ける手段はない。


 10.ルルカラーーーー手裏剣のような形をした、2センチくらいの小さな花。

 初期症状は黄色い痰のようなものが出る。

 次に激しい運動をすると息切れしやすくなり、冷や汗をかきやすくなる。

 ここで治療薬を処方されれば、後遺症はない。

 中期症状では、熱や痰混じりの嘔吐が出るようになり、ただ歩くだけでも息切れをしやすくなる。

 ここではまだ治療薬が効くが、後遺症として激しい運動をすると息切れをしやすくなる。

 末期では、肺が痰のようなものだらけになり、治療薬も効かず、治療の手段がない。


 11.ナルラーーーー四角い花弁が4枚付いている花。

 通称、誤嚥誘発毒。年配の方に使われやすい毒。

 非常に判断が難しい毒。

 この毒の効力は、気管に入ることを防いでいるところを弱らせ、気管に入りやすくしてしまうこと。

 この毒自体に死に至らせるまでの毒性はないが、年配や児童は別。

 気管に入りやすくなるため、肺炎を起こしやすくなる。そうなることで、免疫力が低い年配の方や児童が肺炎が原因で死に至るケースがあった。

 そのため、薬師会ではナルラは毒物としている。


 12.アズハルーーーー小豆のような丸い花が3、4つ付いている花。

 肝臓を壊死させる毒。早期発見が必要。

 アルコール摂取後、アルコールの匂いが尿に強く残っていたり、薬や回復ポーションの摂取後、薬品臭い尿が出ていたら病院に行くことが大事。


 13.カロンーーーーー見た目はひまわり、花の大きさは手のひらサイズほど。

 花弁が毒になるが、薬にしなければ観賞用の花。

 効力は、皮膚の組織を壊死させ、最終的には神経まで壊死させる毒。手遅れになれば手術により、壊死した部分の切断。

 早期発見なら、薬による治療により、進行を遅らせ、痣程度に収めることができる。


 14.シリンーーーーー11の花弁があり、秋桜のような見た目をしている。色は黄色、赤、青、白があり、それぞれに効力が違う。

 毒性があるのは、白。その他は治療薬として使われている。

 検査に見つかりにくい毒で、まるで糖尿病に酷使した症状が初めに出て、じわじわと進行していく。糖尿病に酷使しているため、見分けることは難しく、見つけられるのは亡くなった後が多い。

 決まって無くなるのは、糖尿病のような症状を発症してから一年から一年半くらい。決まって、突然泡を吹き、痙攣し、無くなるケースが多い。

 そうなる前に発見されたとしても、進行を遅らせることしか出来ない毒。あまり長生きは出来ない。


 15.ハルランーーーーー見た目は、ワイルドベリーくらいの大きさの、桜のような見た目をした、ユリ科の植物。

 症状は、血友病のような症状が出る。

 本来、皮膚に傷をつけ、流血した場合、血を固まらせる作用で傷を治すはずの血小板の働きを、この毒を何度も服用することにより、妨げていく働きを持つのがこのハルランの働きである。


 調合師で出来る毒物の生成はこの15であり、これ以上の花毒について知ることも、ましてや製作することなんて死刑に値するらしい。

 製作する上でのルールや作り方も教わったが、過剰防衛なような気がしてならなくなったところで、今日の調合師の修行は終わった。


 次は即座に冒険者ギルドに移動し、スライム組、謎のもふもふ組、そして戦力外の僕に分かれて行うことになった。

 スライム組は、スライムマスターの紫乃しのさんが指導者に。

 謎のもふもふ組は、圭介さん。

 そして、一番の問題児の僕はと言うと、夜兎さん、受付の朱基さん、そして雷紀さん? って方が担当してくれるらしい。


「はじめまして、れいちゃんでございますね? 私は雷紀と申します。魔法武器に関する指導を担当することとなっております。是非とも、私のことは雷紀おじいちゃんとお呼びくださいませ」


 朱基さんもそうだけど、おじいちゃんって見た目じゃないんだよね。申し訳ないけど、さん付けて勘弁してもらおう。


「よろしくお願いします」


「はい。さて、今日は魔法武器である銃と弓の扱い方と、魔法武器の属性適正の検査、まずは普通の弓と銃の能力値を上げることに専念をする予定となっております。終了次第、朱基とバトンタッチをし、隠蔽、変声、変装技術の獲得などの修行を行うことになります。その他は夜兎の担当となっております。……さてと、時間も惜しいので早速ですが、属性適正の検査の方からしていきましょうかね」


(れいちゃんは固定なんですね……)


 内心苦笑いをしながらも、特に問題はないので、否定せずに指示通りに動くことにする。


「魔法武器とは言え、スキルと同じように適性はあります。まずは適性を調べてから、魔法武器を製作し、通常の武器を使いこなせるようになってから、魔法武器の使用の仕方に学びをチェンジするのが基本的な修行スタイルです。あまり、幼い頃から激しい修行は、成長に影響が出るとされているのでオススメはしないのですが、れいちゃんはしなければ生きていけないため、身を守れる程度には強くしなければなりません。そのためには、基礎練習が必要不可欠ですから、魔法武器の使用はさきのこととなりますが、良いですね?」


「はい」


 僕は素人だ、これに関しては指示に従うのが一番良い判断だと思う。だから、素直に了承をする。


「良い子です。さあ、これを手のひらに乗せて、そう。そうしたら、握りしめてください」


 雷基おじいちゃんの指示通りに動いた後、数秒後には握りしめていた、適性を調べる石? のような物が光り、手のひらを開けるように指示されたから、それ通りに動く。


「水と緑ですね。わかりました。魔法武器の銃と弓の製作については、れいちゃんの戦うスタイルが見えてから製作することにしましょう。さて、次は本題の弓と銃の使い方について身につけていきましょうか」


 淡々と物事が進んだ後、本題の弓と銃の使い方についての指導は結果から言おう、地獄を見たかのようにきつかったとしか言えない。



空野雪乃です。

のほほんとファンタジーライフ〜少し変わった従魔と僕〜を読んで頂き、ありがとうございます。

今回の話をもって、ストックがなくなりましたので週一更新をお休みさせていただきます。


次の更新は2019年の4月の予定となります。

ストックのたまり次第では、2019年の3月から更新の再開することを考えております。

更新再開の予定が早まることはあっても、2019年の4月までには遅くても必ず再開する予定なので、少々お待ち頂ければ幸いです。


来年もこの作品をよろしくお願い致します^ ^

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