零くんの学習のーと! 〜調合あんど学園編〜
結果から言おう。
本屋で薬学の知識について綴られた本を大量買い(ちなみに請求相手は叔父様にしておいた)し、すぐさま薬剤点に向かい、教えを請いた。
雪兎さんはにこにこと微笑みながら、学園入学する前に時点で作れる薬、毒、解毒薬とそれを作るために必要な資格について詳しく教えてくれた。
ちなみに圭介さんは外、夕陽くんは中のドア付近の警戒をしていた。
資格の話に戻ろう。
まず、薬剤を扱う上での注意事項だね。
回復ポーションは一般人でも作れる。
(うん、そうじゃなきゃ、国民の生活は回復ポーションで首が回らなくなっちゃうからね)
治療薬、毒、解毒薬の調合については資格が必要。
(医学的な知識がいるそうだから、資格の級が上がるごとに講義を受けなければならないそうだ。それから2級以上は年に2回、講義を受けなければならない)
この資格は2級で準調合師。1級で調合師扱いとなる。
調合師と薬師の違いは、調合師は生産者ギルドの所属。薬師は国から資格支給され、貴族ごとに管轄されている。
また、調合師はお手頃価格で、国民にも手が届きやすく、売り場はギルドと市場。
薬師は、質の高い調合を求められていて、対象は貴族や富裕層。売り場は薬剤店、呼び出し(貴族から薬を買いたいと自宅まで呼ばれること)、ギルド。
中には極一部、調合師と薬師の差を妬み、そして傲慢な振る舞いをする人もいる。
生産者ギルドから国へ報告されると良くて謹慎。
この世界の謹慎を簡単に言えば、言い渡された期間、薬が作れるけど販売はできなくなる罰のこと。
これを言い渡されるのは罵倒、差別、被害者が怪我をしていない嫌がらせかな。
罵倒だと3日〜1週間。
差別だと2ヶ月〜半年。
被害者が怪我をしてない嫌がらせだと最低でも半年〜3年くらいは薬を作れなくなる。
被害者が怪我をする、死亡事件が起きれば良くて資格剥奪。資格剥奪は、被害者に怪我をさせたりすると言い渡されることが多い。
(剥奪されてから3年経ち、面接で反省しているのか見極められた後、嘘を見つけるスキルを使われ、反省していることがわかれば資格を得ることは出来る)
もしくは最悪の判断、永久資格取得剥奪か。これを言い渡されたら、薬剤師または調合師人生は終了とはっきり言える。
正常な人体に障害をもたらした、または死亡事件を起こすと永久資格取得剥奪になると言われている。
(まあ、正直に言えば、薬剤師を抱えている貴族は調合師と薬師に謹慎、資格剥奪、永久資格取得剥奪をする立場だから、知っていた。
特に薬師、そして調合師と言う役職を知ったあとすぐ、お父様は薬師だけではなく、調合師も専属として雇い、薬師と調合師を差別することなく平等に寄付していた書籍内容を思い出した。
あの時は調合師を知らなかったから、深くまで調べなかったんだっけ? 勿体無いことをした)
次は調合師、準調合師になるまでの過程、級についてのまとめ。
第一段階は級なし。これが一番低いランク。これになるためには生産者登録した冒険者、または生産者ギルドに登録していることでなれる。
(今の僕がここだね。確かに作れるものの制限は級なしだと多い。
まあ、薬剤師を目指す学生1年目の子が知識があやふやのまま、調剤しているようなものだもんね。制限が多くなるのはしょうがないことだ)
第2段階は4級。試験のみでなれる。作れる薬が級なしの2倍の量のレシピを扱える。
(級なしであった時の2倍、調合レシピを扱うことができるようになるのはとても大きい。
昨日、雪兎さんと会話した限り、彼が言うには3級の試験までは余裕。2級はギリギリ合格。1級はかなり勉強しなければならないが、しっかり勉強すればこの街にいる間に受かると言われた。
あとは調合のセンス、効果説明、販売説明のわかりやすさが必要だと笑っていた)
第3段階は3級。ここからは試験、実演で合格点を獲得するとなれる。
作れる薬が級なしの4倍の量のレシピが扱える。
この級に合格すると、学園で受けられる授業の幅が広がる。
(3級なら知識を身につけ、調合慣れしてれば実演試験は問題ないって言っていたな。
まあ、調合を趣味にするには書物や温室、道具などに恵まれていたから、転生前の記憶を思い出す前から頻繁に調合していたし、慣れていることは慣れている)
第4段階は2級。試験、実演で合格点を獲得するとなれる。
級なしの10倍の量のレシピを扱えるようになる。
2級を学園入学する前にとっておくと、薬師の勉強する学科のみ2年生スタート。
(調合師は薬師の基礎みたいなものだからね。
仕事内容的には全く一緒だし、作れるレシピ量とどこか資格を発行するかとか、売買相手の担当が違うとかくらいだから、勉強的には変わらない。
だから、調合師に関する資格があることは融通されやすくなる、薬師になるための学科ではね)
第五段階は一級。試験、実演、効果説明、販売説明合わせて、一試験持ち点は100点。満点で400点。
その中での合格ラインは300点で、平均で75点を取ればなれる。
薬師の資格なしで、この資格があれば作れる全ての薬を調合できる。
1級を学園入学する前にとっておくと、薬師の勉強する学科のみ三年生スタート+薬師の受験資格を得ることが出来る。
(雪兎さん自身、調合師の資格を学園入学前に取得していたらしく、三年生スタートをし、卒業1年前に薬師を取得したらしい。
そして、その半年後、調剤師としての資格を取得。ちなみに調剤師は、調合師と薬師の業務を両立でき、なおかつ優秀であると証明できた人が資格として得られるらしい)
まあ、雪兎さんの説明では、調合師または準調合師の取得が融通されるのは薬師に関する学科だけと言っていたが、実際は多少異なるんだよね。
その理由を分かりやすくするために、先に学園について話すね。
学園に通うのは12歳から18歳までなんだ。
今の僕は4歳に成り立てなの。だから、5年後の9歳までには領地に戻り、そこからマナーなどを学ばなければならない。
貴族である限り、マナーや礼儀作法、社交ダンスなど貴族として備わっていないければならない知識は、身につけておけって言うのがお父様の教育方針みたい。
まあ、学園入学前までは子供に対してはマナーや礼儀作法について、血縁じゃない人物が行うことができないのがこの世界の大人な貴族の礼儀作法みたいだね。
僕は本の虫だから、何度か読んだ本の内容の重要な部分は覚えているし、知識としてはマナー、礼儀作法、社交ダンスについて理解はしている。
けど、それを瞬時にできるくらい僕は優秀でも、天才でもないから、教育方針についてああして欲しいとかの我儘はない。
あえて言うなら、本を読みすぎないようにとか言われるのはすきじゃないけどね。現世では言われたことはないけどね。
次は学科の種類ね。
普通科
(バランスよく学びたい人向けの学科かな。
幅広く騎士科、特進科、薬師科、調理科、指揮官学科のすべての分野を選択制で、1年間決まった授業数だけ選べるのが普通科の特徴だ。
そう言う面では総合製作学科もそうだが、選べる分野が製作系の学科のみだから、幅広く勉強したい人向けかな)
騎士科
(騎士や傭兵、冒険者を目指す人としか言いようがないよね。
騎士科も知識がなきゃいけないってことで、授業数は限られてくるけど、普通科の授業も受けられるみたいなんだ。
基本的騎士や傭兵は、指揮官の指示の元動くけど、多少は自分で考えて動けなきゃいけない的な理由みたいなんだけど‥‥、色々そうなるまできっかけがあったみたいだけどね。
まあ、1年で何個以上取らなきゃいけないとかも決まっているみたいだね。
それから、とある条件を持つ人以外は学園側が組んだ特進科の護衛とならないといけない。特進科の護衛にならないとある条件とは、学園入学前に護衛対象とする人物がいる生徒であること)
特進科(賢者スキルを持つ人(先天性)、研究者を目指している人が入る学科だね。
特進科は普通科の授業も受けることができる。たまに例外がいるが、戦力外なタイプが多いため、騎士科とペアを組んで行動するのが義務とされている)
薬師科(薬師を目指す人が入る学科。調合師、準調合師を持つものは融通される。マナー、社交ダンス、礼儀作法は貴族並みにきょういくされると有名な学科)
調理科(料理人を目指す人が入る学科。料理人、料理の研究者、栄養管理士など料理に関することなら学ぶことができる)
総合製作学科(調理、調合、裁縫など製作についてバランスよく学びたい人が目指す学科。
製作系の分野を幅広く、普通科よりは製作系の勉強を深くまで勉強したい子向けらしい。
調合分野のみ、調合師や準調合師を持つ人には、調合に関する分野だけ上の学年で先取りできるみたいだけど、飛び級はできないみたい。
申請すれば薬師科、調理科に学科変更可能みたい)
指揮官学科(戦闘について知識、武力を総合的に学ぶ学科。戦えなければならないため、騎士科の授業も選択しなければいけない)
全てで全7学科存在するみたいだね。
共通科目以外は選択制(簡易的手当、国の文化とマナー、歴史など。全く受けないと言う選択肢もあるけどね、僕のように学園入学前に学ぶ予定な人は受けないものもあるみたいだけど、大体の子は受けない人はいないらしい)
ちなみに、この学園にいるときは身分関係なしだから礼儀作法がわからなくても問題なし! 卒業後にしっかりできるようになればいいって感じかな?
まあ、一通り学園について、僕が整理したかったからまとめてみたけど‥‥、雪兎さんの説明になかったのは総合製作学科も調合師、準調合師の資格を持っていると融通されやすいってことだけかな。
ちなみに、僕は幅広く勉強したいタイプだから普通科に通うつもりでいる。一番、学生数が多いからね。
さて、明日から修行開始なんだけど、明日の僕は生きた屍になっていないか心配だ‥‥。
気が向いたら調合師、確実に準調合師まで資格を取りたいから、多少無茶をしないとね。まあ、この4歳の体と相談しながらだけどね。
空野雪乃です。
今回は説明回となっております。
閲覧、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします^_^




