第三話『対決』
「そうだっ。紗友に会いたい!! 一度会わせてくれ女神」
女神(杖)は吐息混じりにこう言った。
「貴方は私が殺したので元の世界に戻ることは出来ません。っていうかさせません」
「この糞女神ッ!!」
俺は目の前にいる女神(杖)に殴りかかろうとした。すると女神(杖)は一瞬で元の姿に戻り、俺に向けて手をかざした。
「いたっ」
「これは結界です。貴方が魔力を用いる私に勝てるわけ無いでしょう」
女神は冷静な様子で俺にそう語りかけた。ドイツもコイツもふざけやがって……!!
だが今の俺には――
「怪味天命水で能力が上がってるんだよな? だったら――」
俺はもう一度女神の元へと走る。女神は顔色を一切変えずに同じように俺に向けて手をかざした。
「――ッ!!」
俺は女神の後ろに立ち、手で握りこぶしを作り、背中に思いっきり――
「――喰らえっ!! 男女平等ッ!! 【パラライズアッパーッ!!】」
正直顎に思いっきりやりたかったが、結界が邪魔をするだろう。だが、俺の秘技は背中でも十分効く。
「――正直、アイツらにも死ぬ前におみまいしたかったな……」
「や……やりますねぇ」
こうして女神はそのまま倒れ込んでしまった。その姿は余りにも美しすぎた。
可憐な姿に乱れた金色の髪。眠っている姿は、まるでどこかのお姫様だ。
「――俺の欲望がッ!!」
そして俺の姿が急変する。
パララギアッパー?
違う、この技はパラライズアッパーだ。童話に出てきそうな演奏部隊が鳴らす音のように言うな。




