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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第7章 サバイバルネットワーク
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(20) サンダルの放たれた訳

まずハルマゲドン(最終戦争)に至るデジャの歴史が

現実以上にリアルな映像とともに語られた。


そしてハルマゲドンが始まり

一斉に核ミサイルが発射され


その時に起こった奇跡


それが超新星爆発だったこと。


超新星爆発によって

全てのミサイルが無力化した事。


そして超新星爆発そのものの大災害


そしてその災害からの復活。


しかし超新星爆発の放射光から

遅れる事800年後に

デジャを襲うことになる大破砕流星群。


その運命を変える為の

数百年間にわたる努力。


そして最終的な勝利。


画像はその度に進化していく

デジャの姿を映し出していった。


その画像は

地球の指導者達を魅了し

そして彼らは

その圧倒的に進歩した美しさに

完膚なきまでに

打ちのめされていった。


ダイは語り続けた。


「そしてこの危機が本当に去った時に


初めて


デジャの人々にとって

流星群の行き先が問題になったのです。


なぜなら、その行き先が変わった事には

デジャに原因があったからです。


もちろんその流星群の通過先に

文明を持つ生物が存在する可能性は

非常に低いものでした。


またデジャでは

『文明を持つ生物はその殆どが滅亡する』

と言う定説が信じられていました。


だから、通り過ぎた流星群に対して

デジャは何もしない可能性も高かったのです。


しかし、デジャは生き残ったと言う幸運に

感謝しました。

その為、最低限の事だけは

行う事になったのです。


そのデジャの最低限の心遣いは

1台の機械を宇宙に放つことでした。


その機械は亜光速で宇宙を飛び

流星群を追いかけ

やがて追い越して先を急ぎ

その進路に存在する生物が居る星を探し始めました。


そして辿り着いたのが地球だったのです。


それは今から5万年ほどの昔でした。


それから現在までこの機械は

活動を開始する事を待ち続けたのです。


もし、地球の文明社会が

この機械が活動しても

流星群に対処できないレベルにしか

進歩しなかったら


この機械は音もなく過ぎ去った筈です。」


機械が待機し続けた時間が

5万年だと言う表現をダイがした時

会場が軽くどよめいた。

それから、機械がそのまま過ぎ去ったかも知れない

と言った時には、一瞬息を止める人々がいた。


「この機械を私は「サンダル」と呼んでいます。


サンダルは活動を始める為に

誰か一人の地球人を

選ばなければなりませんでした。


そして最近その人間を選びました。


その選ぶ為の基準は

かなり無作為で乱暴なものでした。


驚くかも知れませんが

まず宗教的な思想を持たない為に

なんと幼児を選んだのです。


しかも自立心が強い事が求められる為か

父親が居ない男の子供を選びました。」


がやがやと言う私語が始まった。


しかし、それは会話と言うより

多くが独り言の様だった。

余りに驚くべき数奇な話に

多くの人々が感情を抑えきれなくなったのだった。


「お分かりの通り、私がその選ばれた人間で


私はまだ5歳です。」


更に多くの呻き声が一斉に起こった。

おおっ、ああう・・・

あらゆる言語での発声だった。

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