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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第7章 サバイバルネットワーク
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(13) 滅びる滅びるって、しつこい

デジャ星で当たり前に用いられているプレゼンテーションツールは

地球においては催眠術に等しい効果を持つようだった。


「人類全体に責任ある者


これが今主張しなければならない事は


明確でそれは当たり前の事なのです。


例えば車であれば


その数を5分の1にするか


それとも排気ガス総量を5分の1以下に減らす事です。


そしてそれを即座に実行する事です。」


皆の表情にまた元の無反応が戻った。

しかし、ダイはそのまま続けた。


「人類全体に責任ある者が


今主張しなければならない事は


経済の過熱状態にある国々の消費傾向を抑え


人口の増加を確実に押さえ


宗教の持つ悪い面を正し


軍需と産業の結びつきを離し


マスメディアの透明性と積極性を徹底し


大国の独善を抑制すること


ではないでしょうか。」


皆の表情は次第に

「もうたくさん」と言ったものに変化し始めていた。


ダイは再度時間を置いて続けた。


「残念ながら、このどれもが


殆ど絶望的に不可能な項目です。


1台当りの車の排ガスが5分の1に減るのは


早くて2030年です。


その他の項目はもっと難しい。」


ダイが話の流れを変え、実現不可能だと認めた為か

皆の表情に冷静さが戻り始めた。


それを確かめる様にダイは続けた。


「そうです。そうなのです。


こんな難しい事を実行するなんて事は


言うだけ馬鹿らしい


不可能に近い事なのです。


そして、だから人類は滅びる。


残念ながら人類はその程度の生物なのです。」


ダイは簡単に深刻な事を述べた。


「人類はそう簡単には滅びないと言う思い込みを


或いは皆様はお持ちかも知れない。


しかし、全宇宙の諸々の知的生命体を観れば


人類が滅びる事はむしろ当たり前な事であり


人類だけが例外ではないだけです。


もっとも


そんな宇宙に行かずとも


地球上の生物達のこれまでを知れば


滅亡を免れた方が少数派である事に


気付くはずです。


その意味でも人類は


他のこれまで滅んできた種と同様に


簡単に滅びます。


例えば、大規模な災害による


食糧危機が発生すれば


全世界のバランスは劇的に崩れます。


世界同時多発的な食料問題は


気候が大きく狂った地球では


容易に発生し、極端な結果を招きます。」


ダイはこの議論が

1点の曇りもない事実である事を

強調し続けた。


「もっと具体的に申し上げましょう。


ハルマゲドンは


このままでは90%以上の確率で


米国を中心とする勢力と


中国を中心とする勢力の間で起こる筈です。」


直接名指しをされた米国と中国の指導者達は

お互いに視線を交わす事はなく前を向いたままで

皆の表情は一様に硬く深刻だった。

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