↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第7章 サバイバルネットワーク
PR
72/91

(11) 放っておいても人類は滅ぶ、と

「確かに人類は、文明を持ち


文化を栄えさせ


科学技術を発達させてきました。


しかし、それは


人類が生物として


生き残って行く為の


絶対的な条件ではありません。


逆にこれまで繁栄し過ぎた生物は


必ずと言って良い程滅亡してきた事は


地球上の生物史においても


客観的な事実であった筈です。


そして今、人類はまさに


滅亡に向かって突き進んでいる状況なのです。


韻鉄の落下など起こらなくとも


人類はほぼ確実に滅亡する生物なのです。


今日のこの集まりの大きな前提として


皆様がこの事実を良く認識して頂きたいのです。


人類は韻鉄の落下などなくとも


滅亡する運命にあった


と言う事を。」


ダイが言った内容は

かなり過激な内容であったが

聴衆の反応は鈍かった。


彼らの反応を占めていたのは

むしろ反感に近いものの様だった。


皆分かりきった事を聞いていて

相槌さえも打つ価値がない

と言った表情だった。


彼らの態度の真意は良く分からなかったが

少なくとも

人類が滅ぶ運命にある事に賛成な訳ではなく

極論を用いて演説を始めた

ダイの話し方自体に対する

反感がある様だった。


ダイは彼らの無反応は

計算済みであるかの様に

落ち着いて続けた。


「人類は元々滅ぶ運命にある


と言う私のお話に対し


皆様のこの反応


皆様はある意味


人類を代表される方々と思いますが


しかしこの反応の鈍さこそが


むしろ人類を滅亡に導いてきた事を


まずここに居られる方全員で


充分にご認識戴く必要があるのです。」


皆の表情はまだ無反応であった。

むしろますます頑なな無反応に変化した。


「ここで、日本で放映された


ある放送局の広報をご覧下戴きます。」


ダイがそう言うと同時に

スクリーンが空中に出現した。


短辺が10メートル

長辺の方は30メートルはあろうかと思われる

巨大なテレビの画面部分だけが

空中に突然出現した感じである。


画面の周囲に枠の様なものはなく

画面そのものが空中に見えていた。

その画面の周囲は薄くなって

背面の壁が透けて見えている。


そこに居た全員の表情に

訝しさと驚きの混ざった表情が浮かんだ。

まるでこのテクノロジーへの興味から

意志を逸らそうとするかの様な

無理やり落ち着き払う時の表情だった。


しかし実際の画像が映り始めると

おお、と云う声があちこちから聴こえた。


まず皆が驚いたのは

その画像の鮮明さだった。


ある意味

現実よりはるかに鮮明な画像だった。

心の中に沁みる様な

強烈な画像と言うものが存在するらしい。


ダイが映し出した映像を観て

米国大統領のベス・クリーヴランドも思った。


『目の体操に使う3Dの

隠し絵を見たときの画像だわ。』


彼女は密かに思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。