(5) 何年ぶりだろうか、こんな気持ちになるのは..
ジミー・ペリーが何気に叩いた
アイコンの先にあったのは
本当に10台の超高性能の
スーパーコンピュータだったのである。
ジミー・ペリーは
自分のコンピュータの背後を
まるで子供がものを探すように覗き込んだ。
何か特別な仕掛けが
いつの間にか仕掛けられているに
違いないと思ったのである。
それでなければ、これほどの高速に動くコンピュータに
このおんぼろPCが変化する筈はない。
しかし、ジミー・ペリーが幾ら調べても
それは他の家庭用コンピュータと変わりなく
光ケーブルから伸びたLANケーブルに繋がれただけの
極々基本的なコンピュータに過ぎない事を
ジミー・ペリーは目で確認していた。
ジミー・ペリーは
エイリアンと名乗って
彼のコンピュータに
メッセージを送って遣した存在の事を
もう一度考えた。
『エイリアンだって。そんな馬鹿な。』
と考えながら
ジミー・ペリーは半分それを信じ始めていた。
10台の仮想スーパーコンピュータが
現実に存在してしまっているのである。
その仮想コンピュータは
間違いなくスーバーコンピュータ以上の性能を持っていた。
それを与えてくれたエイリアンが自分を試している。
ジミー・ペリーはワクワクするのを感じていた。
じゃあ、応えてあげようではないか。
何年ぶりだろうか。こんな気持ちになるのは。
しばらく本気で使っていない脳は
働きを鈍らせているかも知れないが
そんな事はどうでも良い。
もし、こんな自分が何かの役に立つ
可能性があるのであれば
もし存在価値があるのなら
そんな素晴らしい事はない。
ジミー・ペリーは
久しぶりに本気でコンピュータに向かった。
直ぐに昔の勘が戻ってきた。
それにエイリアンが与えてくれた
10台のスーパーコンピュータが素晴らしかった。
ジミー・ペリーは
3時間ぶっ続けでコンピュータに向かい
難なくエイリアンの関門を突破した。
そして関門を突破した後に待っていたグラフィックに
ジミー・ペリーは感動した。
エイリアンと言うこの出題者が
本物である事が間違いなく思われる
世にも不思議なグラフィックだった。
そのエイリアンからメッセージが届いた。
「おめでとう。ジミー・ペリー。
君は合格した。
追って連絡するから、身体に気をつけていてくれ。
私は君を選ぶ事ができてうれしいよ。」
サンダルが選抜した30人は
一見するとごく普通の人間達だった。
そして女性は1名もおらず全て男性だった。
デジャでは男女の割合は、均等に近かったが
地球においてはコンピュータプログラミングの技術水準は
男性の方が高い様であった。




