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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第7章 サバイバルネットワーク
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(2) 天才ハッカーをヘッドハンティング

先天的にその道に秀でた者は存在する。


そしてそのような者を我々は「天才」と呼ぶ。


天才がその道に専念したなら

凡人がいくら努力しても

到達できない領域に達する事ができるのである。


また「その道」とは様々である。


「その道」の中で

天才を比較的見分け易いのは

スポーツや音楽などの芸術の道であろう。


また学問の分野にも

これまで非常に多くの天才が存在してきた。


しかしその中で

一般からは非常に理解されにくい分野も存在する。


その典型一つが

コンピュータのプログラミングの分野であろう。


コンピュータのプログラミング自体は

それ程難しい技術ではなく

然るべき教育を経れば

殆ど誰でも扱える技術である。


しかし、そこから生まれる

プログラムの質となると全く話が異なる。


頭脳の質、つまり天性によって

著しくレベルの差が生まれるのである。


確かに知能指数がある程度比例はするが

その天性を絶対的に左右している訳ではない。


音楽の才能に似て

プログラミングの才能は

ある特種な才能であり

そしてその天才達が存在するのである。


コンピュータプログラムの

天才達のうちのかなり多くは

実は欲求不満を感じている。


彼らは仕事をこなし

充分な収入を得る一方で

通常の仕事では

直ぐに自分の能力を持て余してしまうのである。


例えば世の中に非常に多くのハッカーが存在し

その殆どが取り締まりの網を掻い潜り

罠もすり抜けている事がそれを証明している。


この多くが、これらの天才達による犯行なのである。


もちろんハッキングを行なう者の

全部が天才と言う訳ではないが..


大樹は、この天才達の助けを必要としていた。


大樹の生残りプロジェクトを実現する為には、

新たに「考えるコンピュータ」を

人間の手で完成させる必要がある。


そしてその「考えるコンピュータ」と連携して

巨大なプロジェクトを

滞りなく進める人材が必要だった。


「考えるコンピュータ」の指令に従って

人間達が一切の無駄なしに

効率的に作業が進められていく体制

これを実現する必要があり

それは簡単ではない。


さまざまなイノベーションを伴わなければ

とても実現する事はできない。


その「考えるコンピュータ」の完成と言う大事業は

大樹一人ではとても手に負える作業ではなかった。


第一に才能と言う点で大樹は

自分がコンピュータのプログラミングと言う観点では

決して優れた存在ではない事を知っていた。


この一週間程の間

大樹はこの目的を実現する事に

集中し始めていた。


まずサンダルを使ってネットの世界に入り込み

「天才達」を捜させていたのである。


そして候補を200人程に絞った後に

次の様なメッセージを同時に送りつけた。


その送り先のコンピュータの多くは

天才達によって厳重にガードされたコンピュータだったが

大樹のメッセージは、そのセキュリティを難なく潜り抜けた。


そして「天才達」がそのメッセージを開くと

派手な画面の演出をしながら

彼らの才能に疑問を投げかけ

同時に彼らに挑戦する

非常に印象的なメッセージが開いた。


「突然の連絡で失礼します。


余りお信じになられないかも知れませんが


私は今年の9月12日の


隕鉄落下を予言しているエイリアンです。...」

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