↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第7章 サバイバルネットワーク
PR
62/91

(1) 考えるコンピュータネットワーク

大樹がどうしても必要であると考えたのが

「考えるコンピュータ」と

それに連なって仕事を遂行する

巨大なネットワークだった。


もちろん地球にも

仕事を行う為のネットワークは幾らでも存在している。


しかし、地球にあるのは

その頭になるのが人間の脳である組織であった。


それでは今回のプロジェクトを成功させる事は難しい。


今回のプロジェクトでは

全てのスケジュールにおいて

一切の矛盾や遅滞が許されないのである。


もちろん全てのプロジェクト工程が

最初から完璧な事などは有得ず

当然現場での微調整を行う事が前提となる。


しかしその場合にも

あらゆる緊急事態に対し

リアルタイムのベストのリアクションが可能でない限り

このプロジェクトの成功率は1%にも満たなくなる。


少なくとも現実的な成功の可能性を求めるのであれば

デジャ人が行っていた様に

考えるコンピュータを中心として

それを信頼して仕事を遂行するネットワークが

どうしても必要であった。


人間が判断すべき部分と

機械が判断すべき部分は違うのだ。


「考えるコンピュータ」


それは大樹にとって大きな課題であった。


地球上で今存在する考えるコンピュータは

ただ1台だけで

その一台はもちろん

サンダルに搭載されているものである。


しかし、サンダルに搭載された「考えるコンピュータ」は

この事業をするには向いていない。

何万人もの人類と

広範(こうはん)(つな)がるコンピュータでなければならないし

細かいアプリがたくさん必要になる。


つまり「考えるコンピュータ」を

新しく創らなければならなかった。


しかしそれは

「言うは易く行うは非常に困難な」事であった。


なぜなら、地球上の科学技術では

実現していない技術が多すぎて


絶対的に不足する部品が多くあったのである。


人類が「考えるコンピュータ」に到達するには

これから膨大な量のイノベーションを繰り返し

失敗を繰り返す必要があるのである。


それをいきなり実現する事は

通常であれば不可能であった。


しかし、大樹には考えがあった。


最も大きな課題となる

「究極のマン・マシン・インターフェイス」は


「サンダル」が持っている

ナノロボットを分配する事ができる為


何とかなるのである。


大樹は「サンダル」のナノロボットの

60%をこれに使用しようと考えていた。


残された40%のインターフェイスでも

「サンダル」は支障なく動いてくれる筈である。


もちろんその他にも

膨大な数の部品開発のイノベーションが必要になる。


しかし、それらは

デジャのもののように洗練されたものでなく

大型化を前提とすれば実現可能な筈だった。


量子コンピュータとて

小規模のコンピュータを何百万台も組み合わせ

多少動きは遅くとも同等の働きは得られる。


その上でプログラミングについての

多くのイノベーションが必要であった。


ただし、全てにおいてデジャに追いつく必要はない。


今回のプロジェクトさえ成功すれば良いのである。


人類が最初に月に降り立った

アポロ計画の時に使用されたコンピュータは

今の人類のコンピュータ技術からすれば

驚くほど稚拙なコンピュータであったのである。


どう考えても、最後に残る課題は人間だった。


なぜならこれから膨大な量の

ソフトウエアのイノベーションが必要なのである。


その上、このネットワークは

人類社会を動かす為に構築されるものである。


従って人間の組織である必要がある。


その為には、基本となる人間が必要だった。

本当に優秀な人材が必要だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。