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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第5章 日本にて
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(9) 5歳の少年の恋?

他人の居住場所に勝手に入り込む

つまり

ダイが違法にここに存在している事は

誰がなんと言っても否定できない事実なのである。


それにしても

ダイの違法行為を指摘してきたこの娘は

自分が相本首相の娘である事を

自ら明らかにした。


彼女の目はきらきらと光って美しかった。


ダイは明らかにドギマギする自分を感じていた。

格闘技の奥義を極めた男がである。


しかし彼はやはり5歳の少年だった。


「私は特別な存在なのです。


あなたのお父上もご存知です。」


ダイは、最も論理性のない

強引な言い訳で切り抜けようとした。


気持ちが、この娘の瞳に集中してしまい

その結果、あまり頭脳の回転が行われなくなり

議論の主導権は完全にその娘にあった。


ダイは専ら受身の立場にあったのである。


「何が特別なの。」


娘は、警戒は解かないまでも

多少リラックスした雰囲気で聞き返した。


大樹の今の姿は仮の姿である。


「サンダル」によって

大樹が成人した時を

計算して作られた顔である。


しかし、日本人と言う事が

分かってしまうと支障が生じる可能性がある為

世界中の人種の要素を微妙に取り入れた姿であった。


その娘はこのダイの雰囲気に

嫌悪は感じていない様だった。


「私が宇宙人だからです。」


「はっ・・」


これがこの娘が

初めて多少でも取り乱した反応であった。


彼女は、ダイの顔から視線を外し

自分の背中を伺う様に視線を動かした。


日本国首相の官邸に居る事の重大さを

改めて思い起こしたのであろう。


「とても信じる事はできないでしょうけど


これは真実です。」


ダイは漸く議論の主導権が自分に戻ってきたのが

なぜか嬉しくて仕方がなかった。


むしろこの女性を

少しからかってみたくなった位である。


「もし、それが本当なら、何か証拠になる事はあるの?」


彼女は、開き直った様に

最も効果があると考えたに違いない質問をぶつけてきた。

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