(8) 出会い
三日後、ダイは相本の官邸のいつもの場所で待っていた。
ここで待つのはこれで3回目である。
今日は招待状のカードを持参していた。
間接的に届けても良いのだが
自分が生まれた国のトップと
それに最初に会った
米国大統領のベス・クリーヴランド位には
自分で手渡しても良いだろうと思ったのである。
相本もダイの事を
きちんと認識し始めた様であるし
それに今日になれば
ベス・クリーヴランドの調査データを
相本は既に確認した後の筈である。
それらの科学的根拠を示されれば
さすがの相本も多少は本気にならざるを得ないだろう。
そんな相本に会ってみたい気がしたのである。
父を早くに亡くしたダイは
この相本が何となく好きだった。
そんな事情もあってか
今日のダイはむしろリラックスして
少し油断した状態で相本を待っていた。
この場所に戻ってくる人間は
相本本人に間違いない筈であるし
もし警備員等の武器を持った人間が入ってきても
事前に気付いてたちまち姿を消す事が可能である。
10分もしないうちに相本が戻ってきた様だった。
しかし、戻ってくる相本をモニターし始めたダイの感覚に
違和感が襲った。
不思議な違和感だった。
遠隔探知の感覚では
明らかに相本ではないのである。
直ぐに自分の存在を消すべきなのだが
何故かダイは少し迷った。
別に武器を持った危険な人物が接近して来る訳ではない。
そして近づいてくる存在の波長が
表現を超えて心地よいのである。
どういう理由かは
ダイ自身にも分からなかったが
とうとうダイは自分の身体を隠さなかった。
そして、彼は入ってきた。
それは彼ではなく彼女だった。
ダイを見つけると、はっと足を止めた。
ダイは彼女の目を見つめた。
他にする事ができなかったからである。
彼女もダイの目を観た。
彼女の反応は凶暴な野生動物に
突然出会った時の人間の反応だった。
これが最も多くの情報を
事態から獲得する方法なのである。
次にどんなアクションを取るべきかについて
彼女は模索しているに違いない。
「貴方はだれ?」
それでも最初に口を開いたのは彼女の方だった。
歳は15,6才だろうか
背がすらっと高く
まるでバレリーナの様に背筋がのびていた。
「私はダイです。
相本首相をお待ちしておりました。」
ダイは、彼女を見る事に一生懸命の余り
多くの事を考える事ができなかった。
ダイはこんなに大きな澄んだ目を見た事がなかった。
美しいと思った。
「父はこんな所でお客様とは会わないわ。
ダイさん?」
この彼女の反応は正しかった。
ここまで書き進めましたが
どうも駄作極まりない気もし始めました。
もしそうであれば
一言云っていただけると有難いと思います。
無駄が省けます。




