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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第5章 日本にて
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(5) 二度目の訪問

日本の総理大臣の勤務スケジュールは多忙を極めるが

わがままを通す事も不可能ではない。


昨日のダイの訪問にショックを感じていた相本は

今朝、午前中に予定されていたスケジュールを

全てキャンセルした。


一人で考え込みたかったからである。


目の前には、米国大統領のベス・クリーヴランドから

届いたメッセージが置いてあった。


昨夜は良く眠れなかった。


ダイが耳打ちをしながら去った言葉が

頭から離れなかったのである。


彼は何と

この次はベス・クリーヴランド大統領との

約束を守れと言い残したのである。


それを思い出すうちに

非常に大切な訪問者だったのではないかと

思い返し始めたのだった。


どう考えても

単なるテロリストや変質者とは思えない。


首相官邸の警備は対テロ対策で

最高レベルに厳しいものだった。


通常の人間が入って来られる場所ではない。


そこに簡単に進入し

そして簡単に去っていく能力がある者は

只者ではない筈である。


少なくとも暴行を加える為に侵入してきたとも思えない。


しかし、それにしても不謹慎ではないか。


相本はまた腹が立ってくるのを感じた。


首相のプライベートの時間に

勝手に侵入してくるなんて

どう考えても許せない。


しかし、米国大統領が示したメモがある。


相本は困惑した。


相本は

侵入者がエイリアンだと名乗った事については

余り憶えていなかった。


宇宙人などと言うのは

余りに非現実的で

発想が及ばなかったのである。


いずれにしても

ダイが去ってしまったからには仕方がない。


ベス・クリーヴランドに

何らかのメッセージを送る事にしよう。


相本はそれ以上考える事を諦めた。


その晩、相本が寝室に向かう時間となった。


相本は

ダイが今夜も現れるだろうと予想していた。


そしてその通りに

彼は部屋のドアの陰に居た。

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