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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第4章 エイリアン大樹
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(10) ダイの思い

ベス・クリーヴランドは

今、雲の上に浮いていた。


その地上数千メートルの空中に

二人で浮遊しながらの情景が

ダイの話に強い現実感を与えていた。


「巨大な反重力装置を造る為には


膨大な準備が必要になります。


まず最初に貴女方の

素材へのイノベーションが欠かせません。


しかし、そのイノベーションは


軍事技術と常に隣り合わせになります。


ご想像下さい。


もし貴女の軍隊の戦車の装甲が


5〜6ミリ程の厚さで良いとしたらどうですか。


そして1万度の熱で焼いても溶けない。


そんな金属が必要になるのです。


しかもその金属は特別なものではなく


鉄を変化させたものになります。」


ベス・クリーヴランドは黙って聴いていた。

それからダイが10分程で語った。

その内容は驚くべきものだった。


ダイが超鉄鋼と呼ぶその特殊な鉄を造る為には

無重力空間が必要になり

同時に大量の原料と

莫大なエネルギーが必要になるが


その無重力と大量の原料と

エネルギーが得られる場所

それは

地球の中心にある


と言うのである。


成る程地球の中心は

無重力状態であろう。


しかし、幾らなんでも

地球の中心などと言うのは非現実的である。


その地球の中心は

超鉄鋼の生産工場としても使い

反重力装置の構造としても使う

と言うのである。


だから反重力装置を造る為には

北極から南極を貫く、直径50m程のトンネル

これを造る必要があると言う事だった。


このトンネルは

莫大な量の素粒子がぐるぐる回る

管になるという。


余りに非現実的な話である。


しかし、ダイは大真面目だった。

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