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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第2章 デジャの物語
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(15) 力を合わせる事の大切さ

800年後に確実に訪れる大災害が明らかになる事で

デジャは(まと)まった。


デジャ星の復興にとって

最も効率的な体制が模索される様になり

結果的にデジャ星全体が

一つの国家としてまとまる事になるのである。


もちろんその目的は

未曾有の災害からの復興であったが

もし災害からの復興だけが目的なら

世界統一国家は成立しなかったであろう。


例えば、地球に未曾有の災害が訪れても

全地球を統一する動きが起こるだろうか。

宗教や民族的な事情がある以上

全世界を統一する動きなど

起こる筈もない事である。

復興が進行するにつれ

自然とそれぞれの指導者が率いる国家が

復活してしまうであろう。


しかし、デジャの場合は

800年後の終末を回避する為の復興でもあった。


もちろんデジャでも

世界統一国家の形成には

宗教や民族の課題が大きな障害となった。


しかし、現実に確実に来襲する終末の宣告は

それぞれの宗教が持つ

神の啓示をも翻す力を持っていた。


これまでの長いデジャの歴史の中で

解決が不可能と思われてきた

宗教や民俗問題を含む全ての課題は

単なる解決が必要な項目として捉えられる様になり

その流れに逆らえる存在は無かった。


デジャにとって

世界統一国家が必要な理由は二つで

一つは災害からの復興

そしてもう一つは800年後の終末回避である。


そしてその目的の為に

デジャ人が努力するべき項目も単純だった。

それは科学技術を進歩させる事だった。

つまり国家はこの目的に沿って統一されていくのである。


デジャ星の自然環境は

超新星爆発の放射により

ほぼ完璧に破壊された状況にあった。


当然、災害からの復興は辛苦を極めたが

それでも50年もしないうちに

奇跡的な回復の成功が明らかになっていった。


これにはMMI(マン・マシン インターフェイス)

デジャ人達が脳で直接コミュニケーションを重ねた事に加え

「考えるコンピュータ」やそれによって製造された

ロボット達の存在が大きな力を発揮した事は言うまでもない。


実際のところ

800年後の終末の回避の方法に関しては

デジャ人達の意見が割れた。


最も単純な方法は移住であった。

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