(14) 爆発の後は
デジャ星を超新星爆発の強力な放射線が襲った結果
一瞬のうちに多くのデジャ人が死んだ。
夜の側に居たデジャ人は
直ぐにこの破滅的な異変に気付き逃げ隠れたが
放射線の威力は凄まじく
その多くが生き残る事はなかった。
死者はデジャ星全体の人口のなんと9割に達した。
しかし、大きな例外があった。
それはハルマゲドンを戦う準備をしていた者達である。
強力な核兵器や電磁波砲をいかに防ぎ
破滅的な核の汚染の中で
生き残る術を模索していた者達である。
彼らにとって
10光年先で発射された放射線は
当然予想される核攻撃の範囲内にあるものだった。
超新星爆発の放射線のピークは
3日程で過ぎ
5日もすると防護服を着れば外に出歩いても平気になった。
その頃になって科学者達のグループから
非常に深刻な発表が行われた。
超新星爆発による災害が
これで終わった訳ではないと言う内容だった。
でもそれは800年後の話しではあった。
これから800年後に
超新星爆発の
今度は飛散物質の方が
直接デジャ星を襲うと言うのである。
その飛散物質の到来する速度は
秒速3500Kmに達すると言うのが
科学者達の発表の内容であった。
超新星爆発の放射光は爆発から
10年でデジャを襲った。
今度はその爆発の飛散物質の方が
800年をかけてデジャに届くと言う事だった。
デジャ人は、ジルが超新星爆発を起こしたお陰で
最終的にハルマゲドンの危機を脱し
生き残る事ができた。
しかし、それは
寿命を800年程延ばしてもらった
に過ぎないと言う事だった。
これから800年後には
大量の隕石群がデジャ星を襲う。
それは単なる隕石群ではなかった。
秒速3500Km
つまり約マッハ一万と言う
文字通り天文学的な速度で飛んでくる隕石だった。
デジャ星に衝突する事が
予想される量だけでも
デジャ星自体の質量を軽く上回る量だった。
とても打ち落とす事などできない。
秒速3500Kmで大量の隕石群がデジャ星を襲えば
間違いなくデジャ星は
原型を残さずに完全に破壊されてしまう。
800年後に終末が訪れると言う運命の認識は
未曾有の大災害からの
復興を模索していたデジャ人達の世界観を一変させた。
全世界的な価値観の変化が
短期間の間に一斉に起こったのである。
それは復興の成り行きにも大きな影響を与えた。
初めは国家や民族を単位とした復興を模索する動きが残ったが
やがて地域や国家の単位ではなく
「デジャ星がどうあるべきか」
と言う考え方が
大勢を占める様になり
定着して行く事となった。




