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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第2章 デジャの物語
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(11) 最終戦争(ハルマゲドン)

数百台のボディガードロボットに守られた

地下の要塞で

作戦を練る片方の国家の首脳陣が

極限の恐怖を経験した時

最終戦争(ハルマゲドン)の最終章が始まった。


ロボット戦士どうしの戦いは

文字通りコンピュータ戦争だった。


高速で動き回りながら

敵の情報を集め

敵の動きを予測しながら

その防御の穴を発見し

或いは防御に穴を発生させ

そこを攻撃して破壊するのである。


その時

この要塞の攻撃に参加していた

刺客ロボットの一台は


何と

一番最初に投入されたロボット戦士であった。


しかもこのロボット戦士が

残りの30台程の刺客ロボット戦士を

率いていたのである。


最初に投入されたロボット戦士は

自国のロボット戦士達に搭載された

コンピュータプログラムの基本部分に穴を見つけ

それを通じて

なんと仲間をコントロールする様になっていたのである。


理由は簡単だった。


そうしてロボット戦士達が

立体的に連携する事によって

攻撃力が著しく向上するからであった。


目的達成の為の冷徹無比な戦略だった。


もちろん大統領暗殺が目的である。

更に他のロボット戦士達も

それぞれに殺害する対象を持っていた。


この考えるコンピュータの協力の効果は圧倒的だった。

複数の考えるコンピュータが連携しながら

チームを立体的に機能させるのである。


一方で防御する側のボディガードロボット達は

中央制御によってコントロールされていた。


その結果、両者の戦闘能力の差は歴然としていた。


首脳や側近が集まる会議室に

突然警報が鳴り響いた。


続いて、悲痛な声で

味方のボディガードロボット達が

一方的に破壊されている事が報告された。


その上

敵は見えないに等しい状況だった。


そこにいた大統領やその側近達は

直ぐに自分たちの最後を悟った。


その戦況を打開する方法はなかった。

ロボット戦士を防ぐことができない限り

必ず彼らはここに到着し、殺戮を開始する。


ロボット戦士以外の生身の兵士は

存在しないと同様に無力であった。


よって後10分もしない間に

ここに居る政府の幹部全員が殺される筈であった。


究極のパニック状態の中で

彼らは一方的に殺される事に対して

潔く思わなかった。


最初にロボット刺客による攻撃を仕掛けてきたのは

敵の方だったのである。


直ぐに全面的な核攻撃の指令が下され

秒読みが開始された。


最初の核兵器が発射される10秒程前になって

正面の頑丈なドアが破壊され

恐ろしい姿のロボットが入ってきた。


大統領は、悲痛な表情の中にも

一矢を報いる決断をした事に感謝し

歪んだ笑いを浮かべた。


直ぐに量子銃が発射され、大統領は倒れた。


ロボットは目的を達成すると

他には興味を失った様子で

何も破壊する事なく、直ぐに引き返した。


その時、核ミサイルが発射された事を伝える

音声アナウンスが大きく鳴り響いた。

下士官の生存者が床に這い蹲り

ガタガタ震えながらそれを聞いていた。

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