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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第2章 デジャの物語
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(10) 暗殺の応酬

大統領に就任したばかりの副大統領が

就任から2日も経ずに

呆気なく再び暗殺されてしまった。


これには

最初にロボット戦士に

暗殺を命令した側の大統領もあわてた。

まさか次の大統領までを殺すとは

考えていなかったからである。


しかし現実にはそのロボット戦士は

敵の大統領を殺害する命令を受けていた。

殺しても、新たに生きた大統領が出てくれば

またその存在を抹殺するしかなかったのである。


ロボット戦士に対して命令解除を行いたくとも

その所在さえ掴めなかった。


そんな状態にある事を

敵に知らせる事ももちろんできなかった。


直ぐに殺された側からも刺客が放たれた。

その刺客のロボット戦士も

たちまち能力を向上させていった。

そして最初に刺客を放った側の

大統領のボディガードロボット戦士を出し抜き

暗殺に成功したのは、それから直ぐだった。


ここに来て両側の首脳陣は

恐怖にパニックを起こした。


ボディガードロボット戦士が大量に投入され

ロボット戦士同士の戦いが

頻繁に発生する様になった。


もちろんロボット戦士の改良も急ピッチで進められた。


この双方の首脳が

直接に殺し合う不思議な戦争は

突如として始まった為

その終局についてはあまり考えられていなかった。


しかし、暫くして多少の膠着状態が訪れると

その分析予測が行われた。


その結論は

このロボット戦士どうしの戦いに負けた側は

間違いなく相手に核攻撃を仕掛けると言うものだった。


この結果、本格的な核戦争を前提とした

防護が急ピッチに進められた。


皮肉にも、この敵の核攻撃に対する

本格的な防御体制が

デジャ星を破滅から救う事になるのである。


ところで

一番最初に刺客として投入されたロボット戦士は

新たに改良されたボディガードロボットからの破壊も免れ


自己改造を継続しながら

まだ活動を停止していなかった。


このロボットの特徴は

誰からもコントロールされていない事だった。


そしてこの最初のロボット戦士の活動が

この首脳同士の戦争を

訳も分からないまま継続させる事となっていた。


もちろんこのロボットを

破壊する命令さえ下されたが

厳しい試練の中で独自に進化したロボットは

味方に対しても警戒を解くことはなく

結局破壊される事はなかった。


一方激化する暗殺戦争によって

大統領だけでなく

他の首脳達も刺客の対象となっていった。


多くの未遂が発生したが

未遂だけでなく

半月に1人程の割合で

実際の暗殺が成功する事となった。


そしてこの成功のペースは

双方の首脳達を

極限の状況に追い込むに充分なものだった。


この戦争が始まってから9ヶ月程経過した頃

和平への模索も続く中で、それは起こった。

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