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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第2章 デジャの物語
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(8) 終末への道

この機械の恐ろしさを証明したのは

人間(デジャ人)そのものだった。


理由は簡単で

この考えるコンピュータが実際に機能する為には

命令が必要だったからである。


一方でこのコンピュータは

MMI(マン・マシン インターフェイス)によりコントロールされた為

扱うのに多数の技術者を動員する必要はなかった。


まるでパソコンのように気軽に扱える

スーパーコンピュータだったのである。


だから

権力の頂点に立つ者が

直接コミュニケーションする事が可能であった。


いや権力者がそれを求めた。


結果的に

一握りのデジャ人だけが

このコンピュータを支配する事になった。


彼らはたちまちスーパーパワーとしてデジャ星に君臨する事となった。


もしこのスーパーパワーを持つデジャ人が一人だけであれば

デジャ星の歴史は変わっただろう。


しかし、同時期に複数グループの

先進的なプログラム創造の天才達が存在し

それぞれが「考えるコンピュータ」を創った事から

このスーパーパワーを持つ彼らは

ほぼ同時期に六人存在する事になった。


二人は有力な国家の指導者

つまり地球で言えば大統領職に当たる

権力の地位にあるデジャ人だった。

そして残りの四人は

巨大資本のオーナーだった。


彼らは、このコンピュータの

驚くべき可能性を理解すると

逆に自分や自分の属する国家や企業の

危険を感ずる様になった。


なぜならコンピュータのイノベーションのあまりの速さに

もし自分の支配するコンピュータが

他のコンピュータとのイノベーション競争に遅れをとれば

たちまち淘汰される危険があったからである。


直ぐに彼ら六人の合従連衡が始まった。


これが破滅への道筋となっていった。


なぜなら最終的に

「二つの国家を中心とした企業群」

と言う形になったからである。


勢力が拮抗したこの二つが一つにまとまる事はなかった。

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