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遥かなる彼方からの贈り物  作者: 名も無き人
第2章 デジャの物語
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(7) 自分で考えるコンピュータ

こうして考えるコンピュータがデジャで完成した。


この完成が

一国か或いは一企業だけで実現したなら

結果は違ったかも知れない。


しかし、現実にはほぼ同時期に

複数のグループが別々に

それを完成させたのである。


このコンピュータはデジャを更に一変させた。


なぜなら、例えばこのコンピュータに対して

「自分を改良しより高度なコンピュータになれ」

と命令をする事が可能だったからである。


その命令を受けたこのコンピュータからは

たちまち改良の為の回答が

命令した者に返されるのだった。


ここで驚くべき事は

このコンピュータの回答には

改良の為のハードウエア技術の解決を含んでいる事だった。


つまりその技術提案は

明らかに優れたイノベーションだったのである。


簡単に言えば

生物の脳を経る事なしに

「自己改造」を行うコンピュータが成立したのである。


しかも、このイノベーションにより

改良されたコンピュータは

当然の様に著しく性能が向上し、その結果

更に高度な自己改造を行う能力を獲得したのである。


僅かの間に、大部分のデジャ人が

コンピュータと(つな)がって

それに従い仕事を行う仕組みが出来上がっていった。


しかし、コンピュータは考えるコンピュータではあったが

意志を持つ事はなかった。


地球のSF小説で

よくロボットやコンピュータが人間と対立したり

滅ぼしたりと言った事が題材として取り上げられるが

実際には機械は飽くまで機械であり

自ら感情を持つ事はなかった。


レイ・カーツワイルの云う2045年問題は起きなかったのである。


問題は人間だった。

むしろ、この機械の恐ろしい側面を助長したのは

人間(デジャ人)そのものだったのである。

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