レフ兄さんの人脈④ 民間のギフト保有者
レフ兄さんは役所務めが合わなかった生産系ギフトの保有者や、ごく一部の軍事系ギフトの保有者とも交流していた。
生産系ギフトの保有者は分かる気はするが、軍事系ギフトで民間に流れているのは意外だった。
学校卒業後はある程度国の仕事を強制されるようだが、一定期間こなすと抜けることもできるらしい。
軍事系でも斥候系のギフト持ちなどはあまり国軍でも重宝されず、扱いがひどい場合もあるとか。
いや、直接戦うヤツよりも貴重だろ!と俺は思うんだが、戦略や戦術の講義を受けたり資料を見たりしていると、本当にそういう傾向があるんだよな。
俺は生産系ギフトにも価値を置いている。
エルン村でアデリナさんとレフ兄さんの2人だけでも、どれだけの知識を引き出すことができたか。
複数の生産系ギフト持ちがいれば、その知識交換を進めるだけでもかなりの結果が出るはずだ。
まあ、仲間になる前にその辺りを教えるわけにはいかないんだが。
王都での俺たちの活動に協力してくれる仲間になるか、エルン村に行ってくれるなら、いろいろ教えられるんだけどなあ。
当面の間は交流を続けて関係を深めていくことに留める。
まあ、商人のニーズを聞いて、ちょうどいいギフト持ちがいたら仕事を紹介するくらいのことはするが。
商売のことと、ギフトのこと、両方を知っている俺はいい結節点になれるだろう。
レフ兄さんの民間の軍事系ギフト持ちの知人は3人だけだったが、この3人は何としても確保したいところだ。
棍術ギフト持ちと斥候ギフト持ち、それと諜報ギフト持ち。
みな40歳代で、エルン村長よりも歳上だ。
この3人は国軍時代に稼いだ金で、半ば隠居しているような、ある意味優雅な生活を送っていた。
棍術ギフト持ちの者には、できれば戦場に出る時の仲間として確保したい。
いずれ俺が部隊を率いることになったら、年配の副官相当として重宝しそうなんだよな。
斥候ギフト持ちと諜報ギフト持ちの者には、国内外の情報収集と情報拡散の方で協力してほしいところだ。
国をまたいだ商隊を組織して、そこに入れて活動してもらうことも考えている。
もちろん、まだ具体的なことは何も話していないが、面白いことがあれば乗ってきそうな雰囲気も感じている。
これからの準備次第だな。
レフ兄さんとケイトさんが王都で築いた人脈は、俺にとって本当に有用なものだった。
先に2人が王都で動いてくれなければ、俺の動きも数年以上遅れていただろう。
ちゃんと結果を出して、2人の苦労に報いたいと思う。
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