アルト12歳へ
10歳になってからは、大森林の単独探索の時間を増やしてもらった。
魔獣や瘴気獣の特性を知ることができたし、大森林のおおよその広さも知ることができた。
アクチュア王国建国者のように魔獣も樹木も草木も取り払った実験もやった。
人間以外の種族との交流も進めている。
俺が王都に行く前にできればやりたかったこととして、大森林の北側、アクチュア王国以外と接している地域がどうなっているかを確かめておきたい。
他の辺境開拓地域との交流も将来的に考えているけれど、他国の北の辺境も、交流する勝ちがあるかどうかは確認しておきたい。
それと、上空からの視界でモップがけのように網羅的に、空中を駆けて大森林を確認しておきたい。
どういった地形か、どのエリアがどの程度の魔獣がメインか、瘴気獣が多くいるエリアはどこか、異種族が集落を作っているのはどこか、大森林全体のマップを把握して記録しておきたいと考えている。
後、魔素濃度が最も高いと思われる地点、東西と南北の魔素濃度の傾斜から考えると、エルン村から東に4000km、南に2000kmの地点、ここに何があるのかを確かめたい。
大森林という存在に関する何かが分かる、そんな気がしている。
10歳になってからは時間が進むのが速かったように思う。
エルン村の訓練が進み、高い水準の身体術や魔術を多くの人が使えるようになった。
キリル兄さんの成長がすごいことになった。
オレグとイリナの魔法・魔術・身体術・戦闘法も大きく向上した。
瘴気獣を俺がいなくてもコンスタントに狩ってエルン村に持ち帰られるようになった。
エルン村近隣の異種族の集落群、コボルトっぽい種族以外とも交流するようになり、エルン村の探索メンバーも定期的に訪問して物資の交換や共同狩猟などもできるようになった。
北の辺境では様々な地域があった。
様々な国が大森林に接していて、文化も在り方も異なる様々な集落があった。
大森林全体のマップを作り、エリアごとの魔獣のサイズや瘴気獣の分布などを記載したものができた。
大森林の中心点で神獣とも称される竜の一族と出会い、その長と勝負して勝ち、認められて友人になり、世界の秘密を聞くことになった。
忙しく、充実して、楽しくて、大変な日々を過ごした。
そして、俺は12歳になった。
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