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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第一部 辺境開拓村

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瘴気獣グルメ(あと強化)

8歳になって単独探索で瘴気獣を観察し始めた頃から、2週間に一度ほどのペースで瘴気獣を狩って、エルン村に持ち帰るようにした。



瘴気獣の肉を食べると、魔素を扱う力である魔力が少しずつ向上するのだ。


魔力が向上すれば、身体術の強度を上げられるし、魔術の習得も進む。



エルン村のみんなの力を少しずつ底上げできればいいなと考えている。



それと、魔力向上だけでではなく・・・



瘴気獣の肉は、とにかく旨いのだ!



旨そうと言うよりバッチそう、汚らしそうという見た目の瘴気獣だが、死んでから3日ほど経つと、毒々しい色合いは消える。


それでも旨そうには見えないけれど、生で食べても腹を壊さないし旨い、塩をかけるだけでも旨い、ちゃんと調理しても旨いと、とにかく旨い。



有仁は有仁の世界で会社の社長をやったり、大企業の上層部にいたりして、お金の余裕があったので、高級な料理というものをいろいろ食べていた。


値段が高くても一定以上は雰囲気の値段だなと思ったりもしたが、本当にいい素材と腕のよい料理人の手による料理は感動するほど旨かったという記憶もある。



だが、それらの料理よりも瘴気獣の肉は圧倒的に上回るほど、旨い。




旨いものを自分だけ食べるのは罪悪感がある、だからエルン村のみんなで食べよう、という動機もあって、エルン村に瘴気獣を定期的に持ち込むことにしたのだ。

・・・もちろん、みんなの魔力の底上げが目的というのもウソではない。




エルン村では肉を食べる機会が多い。


ただ、家畜を連れてきても魔獣化するので、肉は100%魔獣の肉だ。

魔獣の肉はどこか特有の臭みのような風味があり、何より硬い。


元となる獣がどの獣であっても、魔獣の肉は硬くなるようだ。



筋を叩いて煮込めばそれなりに柔らかくなって食べやすくもなる。


ただ、肉の味を楽しむと言うより、調味料の味がメインになる。



魔獣の肉を焼いて食べることもよくやっている。


身体術を使える者が、顎の筋肉に身体術を使って噛むことで。



別に魔獣の肉がまずいとか食べたくないとかはないのだけれど、瘴気獣の味を知ると、どうしてもそちらも食べたくなってしまうのだ。



王都に行ったら瘴気獣を食べる機会がなくなるだろうか。


王都なら家畜の肉があるだろうから、まだマシかな。




とにかく、俺の展望とちょっぴりの食欲により、定期的に瘴気獣を狩る習慣ができた。



俺が王都に行っても、瘴気獣を狩って食べる習慣をエルン村に残したいところだ。


エルン村の最寄りで安定して瘴気獣を狩れそうなエリアは、エルン村から南東に2000kmほど進んだところにある。



俺がいなくてもそのエリアに余裕を持って辿り着き、瘴気獣を命を賭けずに狩るだけの力をつけ、持ち帰ることができるようにならないとな。


持ち運ぶのは俺のように1頭丸々空中をかけて運ばなくても、部位ごとにカットして分担して運べればいい。



俺が王都に行く前に、大森林探索のメンバーをしっかり鍛え上げよう。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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