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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第一部 辺境開拓村

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大森林の大きさの調査②

エルン村長一家とイリナに、大森林横断の報告をすると、オレグとイリナの年下魔法士組が目をキラキラとさせて「僕も(私も)行きたい!」と言ってきた。



いや、さすがに無理だな。

俺が守ることを前提としても、守りながら空を駆けるのは厳しい。



身体術を高いレベルで使えないと、到底不可能だと伝えると、身体術もがんばりたいと燃えていた。


魔法士であるというだけでは大森林探索の戦力としても、王都に言ってからの戦力としても不安があるので、この2人には身体術も身につけてほしいと考えていた。


魔術を身につけるのと違って身体術は最初が特に大変だから、習得のモチベーションが上がったのはいいことだろう。



キリル兄さんとレフ兄さんも興味津々なようで、エルン村長とアデリナさんも大人な態度だけれど興味は隠せていない。



次は大森林を縦断してから報告すると伝え、何とか話を切って、ゆっくり休むことができた。




また朝に出発し、少し大森林に入ってから1km上空まで登り、南に向けてまた亜音速程度の速度で駆け出した。



南に向かっても東と同様に視界一杯に森林が広がっている。



やはり南に進むほど魔素の濃度が上がっていく感覚があったが、2時間ほど駆けるとピークを越えて下がり始める感覚があった。


東に向かうよりもかなり早いな。



魔素の濃度の源とその座標があると仮定して、エルン村から東に4000km程度、南に2000km程度のところに『何か』があるということだろうか。


いつか、その場所の探索もしてみたいものだな。




エルン村を出発して4時間ほどで、大森林が途切れたことを確認できた。



また海だ。



東の端のように断崖になっているわけではなく、西の端のように遠浅になっているようでもなく、岩場になっているが、海と大森林が繋がっているように見える。


東の端は南北にまっすぐと断崖が伸びていたが、今いる地点は北西から南東に向けて海岸が続いているように見える。



上空10kmまで上空に昇って眺めてみた。


こちらの世界が地球と同じ大きさの球体と考えると、400km弱くらいまで見えるようになっただろうか。



海岸線は北西から南東というより、西北西から東南東くらいの浅い確度で伸びているようだ。


東に行くほど南北の幅が大きくなっている。


東の端までそのようになっているか、半島のように南に向けて張り出しているような地形になっているのだろうか。



そして、見渡す限り、海岸線まで大森林になっている。


この大陸は、南の端からこの位置から北東辺境開拓地域までの5000kmのラインまで、東西余すことなく大森林で埋め尽くされていたということになるのか。



大森林の広大さに驚くとともに、そこを1000km四方切り開いたアクチュア王国の無謀とも思える挑戦に敬意を表したくなった。


この世界で初めての快挙だったんじゃないだろうか。


切り開いた上に現在まで維持していることもすごいことだと思えた。


そして、その邪魔を続けているローゼルスタッド侯爵家を始めとする大貴族どもや隣国を改めて許せんなと思った。




ようやくこれで、エルン村とは切り離せない大森林という存在の、その規模を概ね把握することができた。



次はもう1つのやりたかったこと、大森林の大きさの調査とは全く異なる、リスクのある検証を、試みるとしようか。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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