魔法士の協力による魔術開発②
イリナに協力してもらった水魔術は、オレグに協力してもらった土魔術とはまた異なる方向で、便利な魔術を数多く開発できた。
イリナに水分子が高速で動くイメージや、じっとしているイメージを伝え、水蒸気を発生させる魔術や氷を生成する魔術を開発した。
応用して様々な魔術を更に開発できたし、術式が簡易でエルン村では多くの人が習得を希望し、実際に習得していった魔術になった。
その応用の一つで、水を一瞬で水蒸気に変換することで、体積が1600倍以上になることを利用した水蒸気爆発の魔術も開発した。
実験として使ってみたけれど、威力が大きすぎて自爆技になりそうな魔術になってしまった。
遠く離れたところで魔術を発動するように鍛えるか、頑丈な密閉空間の中で行使する等の工夫が必要になりそうだった。
大型以上の魔獣の体内で行使することができれば、容易に倒せるようになりそうだが、魔獣の体内で術式を組むことはほぼ不可能と言っていい難易度だし、仮にできても爆発四散して素材がほとんど取れなくなってしまうだろう。
水を飛ばして敵の頭を覆い、窒息させる魔術も開発した。
魔素の制御は自分に近いほど容易で離れるほど困難になるので、敵の至近で制御することはなかなかの難易度になるけれど、身体術・魔術を使えない相手なら効果的だと思われる。
強酸、強アルカリの溶液や霧を生成する魔術も開発した。
魔獣には効果が薄いし、また効いても素材をダメにしそうだが、人間相手にはなかなか有効だと考えられる。
戦場向きの魔術と言えるだろうか。
濃塩酸75%濃硝酸25%の王水を生成する魔術も開発した。
習得難易度が高すぎてイリナと俺にしか使えないが、金やプラチナですら溶かせる王水は強力な武器になりそうだ。
俺が要望した魔術以外でも、戦闘で使えそうな魔術や、生産作業で使えそうな魔術、日常向けの魔術が数多く開発された。
今後も新たな魔術を開発していくし、改良もしていく。
数多くの魔術を習得した人は、自分で使いやすいように小修正くらいは加えて使っていくだろう。
新たな魔術の開発や改良と、それによる発展は、有仁の世界における産業革命や技術革新による発展のようなものかもしれないな。
エルン村においては、魔術が身近な技術として一人ひとりの生活のそばにあり続けるだろう。
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