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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第一部 辺境開拓村

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スタンピード計画の阻止④

エルン村の全体訓練、スタンピード引き起こしの阻止から2日後、草の尋問終了の翌日、実行者と草の合計5名について、エルン村長の判断により処分することになった。



処分内容は、大森林の奥地に置いてくること。



スタンピードを引き起こしてエルン村も北西村も全て魔獣と瘴気獣のエサにしようとしていたのだから、その意図で動いていた者は魔獣のエサにするという趣旨だ。



それぞれ拘束されているところを更に5人まとめて縛り上げ、俺が持ち上げて空中を足場で移動し、大型魔獣と遭遇するエリアで降り立った。



5人の塊を地面におろし、まとめてある縄を外した。


斥候のギフト持ちの両手足は砕いているが、草4名は手足を拘束してあるだけだ。

特に口は拘束していないので、小声で互いに話し出した。



俺は近くにいる全長25mほどの虎型の大型魔獣に石を投げ、こちらの場所を知らせた。


そして俺は一人でエルン村に戻った。



ほとんど可能性はないが、生き延びられても困るので、もしものために5人の魔素の動きは感知し続けていたが、俺がエルン村に戻って少しした頃、それほど時間差なく5人とも死亡が確認できた。


因果応報だろう。




関係者については、巻き込まれただけと判断された3名を除いた15名を、南東辺境開拓地域から追放することになった。


関係者とは別に、最古参の草の妻子は、無関係で罪なしと判断された。


報告書等を提出してエルン村としての主張を述べるためにエルン村長が王都に行く際、この関係者15名も王都に連れていき、政府に扱いを委ねる予定となっている。


恐らくは南東以外の辺境開拓地域に割り振られることになるだろう。


その場合は、問題を起こして一度追放された者だということは割り振られた辺境開拓地域の管理者に伝えられる。


北西村での生活が如何に恵まれたものであったかを実感することになるだろうな。



スタンピート引き起こしの阻止から5日後。


キリル兄さん1人を北西村の巡回担当として、エルン村の成人した村民を全員集め、エルン村と北西村を分けた理由から、スタンピード阻止と草・関係者の摘発までの経緯について、エルン村長から説明することになった。



それなりに長時間になったが、全員が最後まで集中して聞いていた。


エルン村長とアデリナさんがどれほどの覚悟で事を進め、エルン村の敵に対してきたかが伝わったと思う。


キリル兄さんと俺が早くから作戦に参加して働いていたこと、何のために何をなすべきだったかも伝わっただろう。



エルン村長の話が終わった後、その場で槍術ギフトのマクシムから真剣な顔で謝られた。


草の尋問でひいてしまい、その後も子どもがやることと思えず感情的に納得できていなかったことを反省している、むしろ子どもに任せることではなく俺が代わってやるべきだった、とのことだった。



他の草の尋問に参加していた者たちからも謝られた。



ここ数日、草の尋問に参加していた者と何となく距離が空いているように感じていたが、その距離が埋まったと実感できた。


これはエルン村長の配慮のおかげだろう。

ありがたいことだ。




エルン村長による経緯説明の翌朝、エルン村長は大森林探索の戦闘メンバー4名を連れて、追放される15名とともに、王都に旅立っていった。



何だか、いろんなことが一気に解決したような気がするなあ。


エルン村長の主張が認められれば、おそらく認められるだろうが、外部の影響をほとんど排除できる。


外部の脅威がほとんどなくなるのであれば、エルン村と北西村の交流をもっと盛んにしても大丈夫になるだろう。


抑えていたいろんな活動にも着手できるようになる。



エルン村、そして北西村の将来の見通しが明るくなってきたな!


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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