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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第三部 貴族立身

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領土引き継ぎの勅書を受領

南東・南部辺境開拓地域及びその周辺地域の領土引き継ぎの話がまとまり、まとまった内容が記載された勅書を受領した。


勅書は国王が認めた書類であり、国王自身すらも容易には反することができないものとなる。



国王が代替わりして、新たな勅書を出してこの勅書の内容をひっくり返そうとしたら、この勅書を有するものは反乱を起こすことに正当性があるとみなされる。


そして争って勝利したほうが正当だとみなされる。


新たな勅書を出した側が勝利しても、新たな勅書が正当だとはみなされるが過去の勅書に反したということには変わらず、それは大きな瑕疵として記録に、そして歴史に残ることになる。


王権を揺るがすリスクが大きいので、そう簡単にはこの勅書はひっくり返されないということだ。



勅書の内容で重要な条項は次の通りだ。


・辺境開拓地域とその周辺地域とは、大森林の縁から垂直方向に48kmの地点まで、バウエルン家領以外の辺境開拓地域との境界は隣接するバウエルン家領である辺境開拓地域の中央から300kmの地点までをその領域とする。


・大森林におけるスタンピードやそれに類する事態等により、辺境開拓地域から撤退し、辺境開拓地域の後背にある防衛拠点を兼ねる都市に魔物が到達した時点で、全ての辺境開拓地域をバウエルン家領から王家直轄領に復するものとする。


・バウエルン家は、辺境開拓地域の領主と独立戦闘部隊の隊長を兼ねている間、独立戦闘部隊を戦争参加可能な体制に常に置くものとする。


・今後バウエルン家の領土となる辺境開拓地域が追加された場合には、この勅書の内容を適用するものとする。



ざっくり言うと、

・大森林から48kmのところまで、こっちの辺境開拓地域から隣の辺境開拓地域まで300kmのところまでがバウエルン家の領地

・辺境開拓地域の統治に失敗して大森林の魔物が王国領土に溢れたら領地全部剥奪

・アルト隊は常に戦争参加可能に

・新たに辺境開拓地域を領地として与えられた時は同じ条件で

・・・てことだな。


ざっくりとした計算だが、バウエルン領の領地の面積は、


48✕(500+300)+48✕(300-48)=50496k㎡


となる。


九州が37000k㎡弱、四国が18000k㎡強くらいの面積だから、九州と四国を足した面積よりも少し小さいくらいか。


なかなかの広さだな。


・・・人が少なすぎて人口密度が極小だけども。




勅書には定めていない内容で、こちらの思惑と政府側の思惑、直接聞いた話と推測が混じるが、

・最終的には辺境開拓地域を全部領土にしたいと考えているし、政府側もそれは悟っている。

・今すぐアルト隊を解散して領地経営にだけ集中することも考えられるが、上記の思惑から双方ないと考えている。

・政府側としては辺境開拓地域をバウエルン家が持続的に運営できるのであれば、手放して負荷から逃れたいと考えている。

・政府側としては領地の加増を餌に、アルト隊を使って北方への領土拡大を狙っている。

・・・という事情もある。


残り3つの辺境開拓地域を獲得するまでは、少なくともアルト隊の方も運営していく必要がある。



取り決めが決まって勅書が出るまでに時間がかかったことには不満があるが、勅書の内容自体には俺も満足している。



後は現地での一通りの儀式を行い、それで南東・南部辺境開拓地域が正式にバウエルン家領となる。


国王の宣言以降は既定路線とは言え、本当に時間がかかったな。



だがようやく、王都での最大の目標を達成できたことになる。


さあ、エルン村に錦を飾るとしようか!


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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