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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第三部 貴族立身

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アルト隊第1回公募① 募集周知

アルト隊で隊員を募集することを大々的に周知した。


国軍向けに告知したものだったが、ギフト保有者養成学校にも俺やオレグ、イリナの伝手で広め、王都の様々な場所でその話が広まるようにした。



戦争に出る度に勝利してくるアルト隊の知名度は、王都の中でなかなかのものになっている。


ただ募集しただけだと有象無象の者たちが集まってきそうだが、アルト隊の隊規も周知する際に入念に伝わるようにしている。


創設当初から隊規は変わっていない。


1.略奪・暴行等の禁止

2.贈賄等の禁止

3.隊の権威を利用した恐喝等の禁止

4.隊長の許可のない脱退の禁止


隊規に違反した者は徹底して処分する旨も同時に伝わるようにしている。


ただ旨味を求めて入隊を希望していた者は諦めるだろう。



更に、『アルト隊についていけるようになる見込みがあること』を要件として定め、テストするとも伝えている。


アルト隊の実績について詳しく知っている者ほど、どれだけ厳しい要件かもよく理解できることだろう。



国軍に告知してから2週間後に入隊テストを行うこととした。


入隊テストの申込みは内壁の内側1ヶ所と外側3ヶ所で行うことにした。


内壁の内側では南東辺境開拓地域への使者の役職を担っているグローフィル子爵から人を動員してもらって受け付け、内壁の外側ではピエール商会やノバック商会などに人を出してもらい、2週間建物の一部を借りて受け付けた。



国軍に告知する前に、隊員に知り合い向けに伝えることを許可していた。


テストで4時間走らせることも教えていいことにしている。


そうでない者たちより有利になるが、隊員が人柄を保証できる者ならそれくらいは構わないと考えている。


今回は公募したという実績自体が目的でもあるからな。



俺も、混成部隊で知り合った者や、一時的に所属した第13大隊第5中隊の者などには伝えた。


まあ、隊規の内容と、隊の基準を知っているから入隊テストに申し込んでくる者はほとんどいなさそうだが。



それと、これまであまり縁はなかったが目をつけていた者には、人を挟んで伝わるように小細工もした。


こちらは今回の公募の本命とも言える。



最初から隊士、術士の認定ができそうな者はおそらく一人もいないだろう。


4時間、最低基準の速度で走り続けることができる者も一人もいないか、いてもごく少数だろう。


今回採用することが決まった者は、また教育して隊士、術士の基準にまで引き上げてやる必要がある。



南部辺境開拓地域の管理者に任命するまでは、レフ兄さんに身体術の訓練を任せられるだろう。


オレグとイリナも少しなら他者の身体で身体術を行使させることができるだろうか。



俺一人で面倒を見なくても済むなら最初よりは楽になると思いたいところだが、俺が最初に誘った者たちは俺がそれなりに見込みがあると思っていた者たちだから、今回の公募で集めた者たちの教育も初回と同じくらいには苦労しそうだ。


今回の採用は20名くらいが限界かなと考えている。


採用する者の資質次第でもあるが、それは当日見極めることになるだろう。


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