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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第三部 貴族立身

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魔法士2人の入隊、アルト隊の拡大構想

レフ兄さんがアルト隊に移籍してから、レフ兄さんに訓練を任せることができるようになり、俺が動きやすくなった。


それまでは課題を与えてダミエンに指導してもらうか、自主的に訓練させるくらいだったからな。


ダミエンはアルト隊の隊士の中では頭一つ抜けている実力があるが、レフ兄さんと比べるとまだまだだし。



ケイトさんもたまに訓練に混ざるようになったようだ。


南部辺境開拓地域の管理者・・・南部辺境開拓村の村長の妻になるから、自分の身を守れるくらいの力は付けておこうってことらしい。


エルン村から何人か出向してもらう予定だから、『もしも』の可能性は低いが、ゼロにはならない以上、鍛えて損はないと思う。


身体術だけでなく、魔術の訓練にも参加しているようで、そっちは辺境開拓村を支える上で直接役に立つだろうな。




レフ兄さんの移籍を成立させて、自分の時間を確保できるようになって・・・次に着手するのは、オレグとイリナのアルト隊への入隊だ。


結構待たせてしまったが、ようやく着手できた。



オレグとイリナはアルト隊への入隊が決まったとして、ギフト保有者養成学校を卒業した。


なんだかんだで2人が入学してから1年を過ぎている。


もうすでに俺よりも学校の在籍期間が長かったんだよな。



ちょくちょく話を聞いていたが、同年代の友人をたくさん作れたらしい。


魔法士としての講義は早々に抜けてもらったから、魔法士系ギフトの保有者の友人はほとんどできなかったみたいだが、武術系の講義を軸として生産系の講義も受けていたから、軍事系ギフトと生産系ギフトの保有者との繋がりが強くなったようだ。


それに、同年代の友人との交流はいい経験になっただろうし、今後も続く友人関係ができたのもよかった。


・・・俺は人脈は作れても友人はほとんど作れなかったしな。


それどころじゃなかったってのもあるが。



卒業すると決めた時は、俺の時とは比べ物にならないほどの引き留めを各方向から受けたようだ。


それだけの関係性を築けたというのはいいことだ。


アルト隊に入るという強い意志で2人はあっさりと振り切ってしまったようだが。




「本日よりアルト隊に2人加わることになった!


土魔法ギフト保有者のオレグと水魔法ギフト保有者のイリナだ!」



駐屯地の運動場にアルト隊の隊員を集め、俺は宣言した。


俺は隊員の前に立ち、俺の両隣には新しい制服を来たオレグとイリナが並んでいる。



俺の身長が190cmくらいで、オレグとイリナは160cmくらい。


身長差だけでなく容貌も含めて、年齢が1歳ずつ違うだけとは見えないだろうなあ。



「2人の実力はみなよく分かっていると思う!


この2人には、分隊長の資格を与える。


俺と同じように部隊を率いて、戦場で隊員の先頭に立って敵軍を切り裂くことができる者に与える資格だ!」



2人を迎えてどこか和やかだった雰囲気が引き締まる。


アルト隊の体制が大きく変わることを理解し始めたからだろう。



「以前から伝えていた通り、部隊の規模を拡大していくぞ!


まずは公募を実施し、広く声をかけて採用していくつもりだ。


既に声をかけている者がいるなら、その旨を伝えておくように!」



俺の宣言に、隊員たちは強く頷く。



俺が永代子爵になり、領地貴族になったことで、行動する範囲も規模も拡大していく。


アルト隊の増員については前から告げていたから、隊員それぞれが自分の友人知人で見込みのある者に声をかけているはずだ。



すぐには無理だがオレグとイリナが分隊長として部隊を率いることができるようになれば、同時に複数方面に派遣することができるようになる。


アルト隊の最初の公募は辺境開拓地域が正式に俺の領地になる前に実施しておきたいと考えていた。


俺も既に声をかけている者や、別のアプローチをかけている者がいる。



今まで抑えていたが、これからアルト隊を拡大させていくぞ。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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