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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第三部 貴族立身

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大きく動く『時』⑧ 時間稼ぎ、占領完了、永い仕事の終わり

まず、最初の騎馬隊が到着するまで、俺は城の屋上で何度も宣言した。


お祭り状態をこのまま維持するためだ。


旧ローゼルスタッド侯爵家の批判や、少々オーバートーク気味の未来像なども含めて、言葉を変えながら、宣言と宣言の間に時間を置いて時間を稼いだ。


リュクの歌を風魔術で領都全体に届けたりもした。


ラジオのMCにでもなった気分だったな。




最初に800人程度の騎馬隊が領都に到着した時は、心からほっとしたよ。


計画より人数が少なかったのは、数より時間を優先したからだろう。


それは正しい判断だと思う。



騎馬隊を率いていたのは以前戦場で一緒になったベルナール・ジェレミアスだった。


以前の戦争で指揮官とその取り巻きがいる本陣が抜かれた後で見事な立ち回りを見せた士官だったが、今回もあの時に劣らない、見事な立ち回りだ。



旧ローゼルスタッド侯爵家の直系の一族を引き渡し、3つの門の封鎖の任務も引き継ぎ、6時間ぶりにアルト隊15人が合流できた。


3つの門の封鎖も、1人も領都から外に出すことなく完璧にこなせたらしい。


領都から脱出しようとする旧ローゼルスタッド侯爵家の関係者もそうだが、関係なくても不穏な領都から逃げたい領民も多く、留めることに苦労して12人全員が疲れ切っていたがな。



休息の時間を取らせてもらった後は、騎馬で到着した800人が占領任務のメインでアルト隊はそれをサポートする立場として、また分かれて協力した。


夜が明けて、最初の歩兵大隊が到着した時は第二陣の騎馬隊のメンバーと一緒に歓声を上げたよ。



5大隊が到着し終えて占領任務から外れていいと言われた時はかなりの解放感だったな。




ローゼルスタッド侯爵家は爵位と地位を剥奪され、一族は罪人として捕らえられ、領都は王家のものとなった。


エルン村長を陥れ、俺の両親を死地に追いやり、そしてエルン村を狙ったローゼルスタッド侯爵家は、もう終わりだ。


・・・永い仕事を終えたような、そんな気分だな。



気になるのは、赤子を攫って工作部隊として育てていた組織だな。


今回俺が始末したギフト持ち6人以外にもギフト持ちは残っているだろうし、工作部隊を運営している者も残っているだろう。


まあ、ローゼルスタッド侯爵家という資金源の大元を潰されると、そのまま闇組織になるか、盗賊団になるか、その程度の末路になるだろうか。


少し気にはなるが、俺たちにはそれほど影響がない気もしている。


俺たちの前に立ちふさがったら、潰すか・・・まあどうにかすればいいし、どうにかできるだろう。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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