↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第三部 貴族立身

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

190/256

たった1人のアルト隊⑤ 敵と味方への士気操作

剣を掲げたまま、俺はアクチュア王国軍の最前線から100m、左右から見ると中央の位置に立った。


そして俺は剣を右腕で上に突き上げた。


「トロイト王国は、この大力のアルトを狙ってギフト持ちを集めていた!


ギフト持ち4人と身体術を使える者11人がいたが、この剣を数回振っただけで全滅だ!


奴らの狙いは潰えたのだ!」


そう告げると、「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」とアクチュア王国軍の兵士たちが盛り上がった。


「そして一度俺が奴らのド真ん中まで切り込んでみたが、それだけで奴らは浮足立って動きを緩めやがった!


今回のトロイト王国軍も、大したことはないぞ!」


「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」


アクチュア王国の兵士たちが喉から振り絞るような声を上げ、俺と同じような格好で剣を上に突き上げる者たちが出てきた。



風魔術で、音声をこの戦場全体に届けた。


アクチュア王国軍の隅々までと、トロイト王国軍の隅々までにな。



ギフト持ち4人と身体術を使える11人の損失がトロイト王国軍にとってどれだけのものかは分からない。


だが、歌に謳われる「大力のアルト」に何かを仕掛けて、それが潰えたことは伝わっただろう。


先ほど俺がトロイト王国軍に突入して出てきた時に、トロイト王国軍全体の足並みが乱れたことも自覚していただろう。


トロイト王国軍の一般兵士の士気はかなり下がったはずだ。



アクチュア王国軍の兵士も俺が何を成し遂げたか、その意味を理解するものはほとんどいないだろう。


ただ、一方的にこちらから仕掛けてやり遂げたことが伝わるだけで、ここまで盛り上がった。


そして、士気が上がったなら、もう一度トロイト王国軍を崩しにかかれば、アクチュア王国軍の将軍でも軍を進めて勝負を決められるだろう。


天幕のやり取りでそこまで無能な将軍ではないと判断したが、もし無能で自分で軍を動かそうとしなかったら、2度目の戦争と同じように、俺が更に声をかけて、軍の先頭になって動かせばいい。



ここで、決めにかかるとしようか。




混成部隊の連中は、俺がギフト持ちを引っ掛けるために前に出た時点で、逸って前に出ようとしていた気配があった。


何とか常連の連中が抑えることができたみたいだが、今度は前に出てくるだろうな。


他の部隊も足並みを揃えて前に出てくるのならいいが、混成部隊だけが突出してくるようなら、全滅する可能性が高いな。


ちょっと気にかけておいて、いざとなったらフォローしてやるか。



第13大隊の第5中隊も、小隊長以下の兵士たちはかなりやる気になっているようだ。


第5中隊の中隊長も、第13大隊の大隊長も、長い物には巻かれるだけの主体性のない連中だから、軍全体が動くようなら奴らも動くだろう。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


もしよろしければ、ブックマークと評価の方もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。